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永遠の果てに  作者: 一


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9/10

 第九章 決闘!アルディージャ最強の騎士

終わった…なんか久々にガチって書いた気ぃするなぁ…


「知恵の存在」によって解放されたスキルの分解、合成に四苦八苦してる時にその言葉は兵士の一人から沸き上がった。


「これ、ラクラス団長が直で指導したら将来が危ないんじゃ…」


勿論、次期後継者である俺をある程度鍛えたい父親はその言葉を聞き逃さなかった。

そしてラクラスに説教していた際の言葉もまだ覚えていた。


——————————————————————————


そんな事にも気づけず俺は並列意思達と分解、合成について議論をしていた。

幸いにも分解、合成したスキルは逆にすれば元に戻せるらしいから技一回使うまで使えないとかではないらしいな。


《分解したスキルは合成、逆に合成したスキルは分解すれば元のスキルに戻るしな》

『ただあんまり使えるかコレ?一部スキルが一時的に使えなくなるだけでこの身体で戦いづらくなるぞ』

【赤子だしねぇ…】


そうなのだ。

実はこの力の有用な所がなんと補助スキルも分解、合成できる所。

逆に不便なのがこの身体を動かせない事。

中身が30代でも現在の身体は赤子なので身体補助が少しなくなるだけで力が弱くなる。


[身体補助デメリットさえなければ良いんだけど]


望んでも仕方ない。


《でも身体補助を合成したスキルはどれも有用ではあったよね。お試しだからすぐ戻したけど》

『あれ使えればラクラスに勝てる可能性もわずかだけどあるよね。他のスキルと組み合わせてさ』

【でも結局はもうちょっと成長しないといけないって…あ】


4(フォー)が何かに気づいた。

どうした4(フォー)?


【いやぁちょっとね…つくづく並列意思(俺ら)ってチートスキルだなって】

《何をいまさら》

【いや3(スリー)、これ違う意味で言ってんよ】

『もったいぶらずに早く言えよ』

【分解合成しても、俺らであれば分解、合成前のスキル使える】


は?

突っ込みかけたが少し我慢だ。

え何?つまり今アイスフレイム分解してるけど4(フォー)は使えるの?


【知恵の存在の機能にさ「拡張型異能調整思考空間」ってあんじゃん?スキルとか魔法の試し撃ちを脳内の創造で出来るやつ。あれでやろうとしたら俺は使えたから、多分他の皆も使えるよ】

[マジで!?]

『うわホントだ!本体が分解してるから使える感じしなかったけど使える!』


例え分解中、合成中のスキルがあってもスキル「並列意思」を使えば、分解合成しててもいくらでもスキルや魔法が使えるらしい。

マジでチートだな並列意思。


「ねぇアリデラ」


ずっと考え事をしていたから聞こえなかったがミヨザに小声で話しかけられていた。


「どうしたの?ミヨザ姉さん」

「なんかお父様がまたラクラスと貴方を戦わせようとしてるけど止めなくていいの?今止めないと多分逃げられないけど」

「え」


またあの鬼と戦うだと…

絶対に嫌なんだけど…


《いや本体、そりゃ前はヤバかったけど正直今は分解合成と俺らも居るぞ》

『本体は目の前の戦闘に集中してもらって構わない。危なそうだったら分解やら合成やらスキルや魔法で援護入れるぞ』

[元々良さそうなのには目を付けてたからなぁ…多分早めに使う事になりそうなものを優先してるから任しとけ]

【なんか言えそうなかっこいい言葉全部持ってかれちゃったけど俺も居るぞー】


えお前らは乗り気なん?なんで?

だけどどちらにせよ逃げ時はもう失ってるらしい。


「アリデラ、さっきの事があった後に悪いがもう一度ラクラスと対決してくれんか?」


——————————————————————————


俺はさっきと違い、片手で木剣を持つ。

重すぎて構えは両手じゃないといけないんだがな…

目の前にはアルディージャ最強の騎士のラクラス・オーキルが立つ。

息を吸い、ゆっくりと吐く。

上等だ。

この世界の父親にも、ミヨザにも、果てには自分自身と同じ並列意思までにも背中押されたんだ。

父親はちょい背中押してくれたかあやしいが。

手も足も出ず、負けるような事はしねぇ。


「勝ちに行く」


小声で、しかし確か感情を持ち合わせ、両手で木剣を構える。

その動作を見て、審判は声を張り上げる。


「練習試合!ラクラス・オーキル対!次期アルディージャ継承者アリデラ・スルーテ!試合開始!」


それと同時にラクラスは俺の目の前へ。


【いや早!】

《まだだよ!スカイデイルと身体補助の合成スキル「疾風回避(ウィン・トルク)」発動!》


足に魔力が流れ込み、魔力で生成され、圧縮された風が俺の身体を軽々と吹き飛ばす。

瞬間、手に力が入る。


[今度は援護射撃だ!本体には悪いけどパリィ頼む!]


発動する前に言え!自加速他鈍足発動!

2(ツー)からの無茶ぶりに対応するべくもう攻撃に行動を繋げているラクラスの動きを遅くしスキル「パリィ」を発動し、弾く。


[食らえ!補正スキル「命中」込みのヘルフレアを分解したスキル「天火球(マスター・フレア)」を!]


2(ツー)が発動したスキルの魔法陣が木剣から離した手に発生し、真っすぐにラクラスに飛ぶ。

少し予想外だったのか、ラクラスは防御が間に合わず直撃していく。

行けたか?


『まだだね。あの体力お化けがこれでくたばる訳がない』

【同感かなぁ】


1(ワン)と4(フォー)が答える。

だよなぁ…あいつ鑑定したら3000超えてたもんなぁ。スキル補正込みで。

そう考えた時だった。

未来攻撃予測が即死警報(デス・アラーム)を鳴らす。

身体が今までにないほど、その何かを危機と感じて強張る。


【あ待ってこれマジでヤバい】


4(フォー)からの言葉はもう聞こえない。

聞こえたのはラクラスの冷たい声。


「波動漸」


警報に反応し、見えるようになった攻撃予測が飛んでくると同時に俺は出来る全てを引き出した。


魔力障壁、現段階での最大展開可能数5枚を即時展開

土の塊を地面から飛び出させ、攻撃するオキシデファインドを防御用に発動

命中、パリィの同時発動、知恵の存在による身体操作補助に加えスキル「身体補助」での肉体強化

並列意思達による魔力障壁と空間探知を組み合わせたスキル「移動式障壁」が同時に四枚展開


そしてそれは飛んで来る。

ラクラス・オーキルをアルディージャ最強とする剣技が。

波動漸は青い光を放ち、真っすぐこちらへ飛んで来る。

一番先頭に置いた魔力障壁と移動式障壁が一瞬で破壊される。

オキシデファインドは横に真っ二つにされた。

それでも、先ほどの努力は波動漸にわずかな減速を生んだ。

そこに俺がパリィを叩き込む。

だが、弾けない。重い。

身体補助を積んでこれかよ!


《条件を達成しました。スキル「反転」を獲得しました》

《条件を達成しました。スキル「カーブ・ムーブ」を獲得しました》

《条件を達成しました。スキル「盾構え」を獲得しました》

《条件を達成しました。スキル「受け流し」を獲得しました》

《条件を達成しました。スキル「流剣」を獲得しました》


一気に五つのスキルの獲得と同時にスキルの鑑定を並列意思が素早く行う。

そして、波動漸を弾く用意を始める。


《本体もうちょっと耐えてくれ!反転発動!》

【続けざまに、受け流し!】

『盾構え発動!からのパリィでわずかにだけど補正行くぞ!』


更に手に僅かに力が増える。


[力が入りづらい時にすまん!少し手を貸す!]


1(ワン)がそのまま木剣を持つ手をわずかに上に逸らす。

と同時に、波動漸は遥か彼方に飛んでいく。

周りから悲鳴交じりの歓喜の声が上がる。

父親の叫び声と、ミヨザの泣いた声が聞こえた気がする。

ラクラスが木剣を地面に落としたのが見えたと思う。

これは…意識が…


そこからは目が真っ白になった


——————————————————————————


合成スキル「疾風回避(ウィン・トルク)」

スカイデイルと身体補助の合成の結果、上空に勢いよく飛び出し、攻撃を回避する技。発生する風に僅かながら攻撃に使える火力がある。


分解スキル「天火球(マスター・フレア)」「煉獄地獄(ヘル・ヒートワールド)」

ヘルフレアを分解した結果、天から落ちてきたように巨大な炎と、回りを熱し続け、最後には燃やし尽くす空間を展開する。


スキル「未来攻撃予測:即死警報(デス・アラーム)」

直撃した場合、間違いなく死ぬ力が持ち主に当たりそうになった時に発生。滅多に発動する事が無いため、発動した場合は一時的な身体強化のボーナスが発生する。


スキル「反転」

自身が受けた攻撃の威力の半分を相手の攻撃を相手に打ち返すスキル。接近戦だけでなく遠距離からの攻撃にすら対応する為、汎用性が大きい


スキル「カーブ・ムーブ」

回転するように相手の周りを回転する様に回避するスキル。自己認識解除な為、本人が停止しない限り永遠に発動する為、再使用までの待機時間(リキャスト)概念が薄い便利な力。


スキル「盾構え」

様々な武器を盾として扱えるスキル。剣、槍、果てには弓まで防御用として展開できる為、遠距離武器使いが手に入れようとする事が多い、技名の割には覚えるのがとても難しいスキル。


スキル「受け流し」

盾の向きをわずかに変える事で近距離攻撃を逸らすスキル。遠距離には対応出来ない。


スキル「流剣」

川に流されるかの如く剣を降る剣専用スキル。川の流動的な流れを再現し尽くし、次にどう動くか相手が予想しづらい。


アリデラ・スルーテ 二歳 性別:男

種族:人種 王族

ステータス

HP  450

MP  3700

SP  170

攻撃 700

火力 750

防御 330

俊敏 45

幸運 75


スキル


【攻撃】

「アーケルドフレイム」「オーシャングレイニー」「マキシムポイズン」「オキシデファインド」「メギド」「オペラフレイニー」「グラビオル」「神楽切断陣(エンカソウラン)」「ヘルフレア」「アイスフレイム」「アクアシャーレオン」「フレアボム」「デスタイム」「ロックヘイム」「カットアッパー」「流剣」

【補助】

「スカイデイル」「巡風」「未来攻撃予測」「ギニョレッタ」「自加速他鈍足」「ランダムトラップ」「マグポーテーション」「並列意思LEVEL5」「知恵の存在」「気配皆無」「逆展」「転送魔法陣」「空間探知」「ガシャドクロ召喚魔法陣」「思考補助」「声帯補助」「聴覚補助」「身体補助」「魔力障壁」「命中」「パリィ」「反転」「カーブ・ムーブ」「盾構え」「受け流し」

【合成】

スカイデイル+身体補助=「疾風回避(ウィン・トルク)」

【分解】

アイスフレイム=「吹雪の猛攻(ウィンター・アタック)」「発火電波(クラッシュ・ラッシュ)」

ヘルフレア=「天火球(マスター・フレア)」「煉獄地獄(ヘル・ヒートワールド)」


——————————————————————————


これ強いかね?

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