#5
あれからどれだけの月日が流れただろうか。
オラクルXVIIIの執務室でアリサ宛ての事務連絡を整理していたヒナは、一通のメッセージに気が付いた。
それは惑星アノインティングに拠点を置く恒星間企業、セレスセラ社から送られた「星賛祭」の招待状だ。
招待状は第1部として派手なパフォーマンスやイベントを多数取りそろえた前夜祭と、厳粛な伝統儀式を中心とした第2部の本祭について説明されたプログラム――すなわち、フローラ・リルカ・セレスセラが築き上げた、新しい伝統が記されていた。
「アリサ様。星賛祭の招待状がきてますけど」
「あら、もうそんな季節ですか?もう何十年も顔を出していませんのに、毎年律儀に招待状を送ってくれるとは。さすが伝統を重んじるセレスセラ社ですね」
「久しぶりに参加されますか?」
「そうですね……53代目フローラ・セレスセラとは就任時にお会いしたきりですし、アウレリアにも会いたいですね。久しぶりに参加するのも良いかもしれません」
「では参加の意思を伝えておきます」
ヒナが女神の恩寵を受け取った、思い出深い星であるアノインティング。
その伝統は緩やかに形を変えながら――今もなお受け継がれている。
贖罪の物語である幕間はこれにて終了です。
なおナミを救助すべく惑星パノプティコへ赴く本編第3部3章は7/15(水)の18時からの連載とさせていただき、
それまでの間の5回分の更新枠ではアノインティングでの一件から続く、ヒナの物語「監察官ヒナ Mission5」をお届けします。
パワーアップしたヒナの活躍にご期待下さい!
監察官ヒナ
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