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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
世界を超えた異変
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思い出の世界の再戦⑥

 ヴィネクが刃を出したヨーヨーをルシフィルに向かって投げると、ルシフィルは飛び上がって躱しヴィネクに向かって飛ぶ。

 ヴィネクはヨーヨーを手元に戻し、今度は振り回してルシフィルに当てようとするが、ルシフィルは躱しながら近づき拳を振るうと、ヴィネクは体を仰け反らせて躱す。

 ヨーヨーを手元に戻したヴィネクはヨーヨーから光の矢を数発放つと、ルシフィルの元で爆発が起きた。


「ようやく当たったか。流石は上級戦士。手間を取らせ――」

「何が当たったんだ?」


 背後から声が聞こえヴィネクはバッと振り向くと、そこにはルシフィルが平然と何も無かった様に立っていた。

 光の矢が命中する寸前、バリアを張って防いだルシフィルは、右足に紫電を纏わせヴィネクを蹴り飛ばすと岩に激突し、ルシフィルは周りの無数の虹色の矢を生みだす。


「レインボースコール」


 ルシフィルが放った無数の虹色の矢がヴィネクに集中的に命中した。


「うあああああああっ!!」


 無数の矢を浴びたヴィネクは悲鳴を上げながら爆散し岩も粉々に砕け、黒い粒子が飛び散った。


「……」


 ルシフィルはヴィネクが爆散した場所をジッと睨むと、次元の穴が開いた気配を一瞬感じた。


「ダークハートか。丈夫で面倒だ。……まぁいい。他はどうなった?」


――――――――――――――――――――


 向かって来たビュレトが拳を突き出すと、アスレルは両腕を交差させて防御するが吹き飛ばされしまう。

 ロアが三又に変えた槍から放った斬撃。アビーナが両腕を広げて放った無数の花の形をした光弾を、ビュレトは両手から光の鞭を伸ばし二人の攻撃を撃ち消すと鞭を二人に当てる。


「ホーホホホ! 以前のアタクシとは違うザマス! 強さにも美しさにも更に磨きが掛かったアタクシには隙は無いザマス!」


 後ろからアスレルが右手の鞭を振り下ろすと、ビュレトは振り向き様に弾き、右手から伸ばした鞭でアスレルを弾き飛ばす。


「前から思ったザマスが、アンタはアタクシと違って右手からしか鞭を出せないみたいザマスね?」

「っ!」


 アスレルは拳を握り立ち上がると、ビュレトは両手から青い光弾を数発撃ち、アスレルは両腕で顔を覆い防御すると、光弾の一発が右肩に当たりアスレルは「うっ!」と声を上げ、光弾が止むとアスレルは右肩を押さえる。


「これで鞭は出せないザンス! 潰れろザンス!!」


 ビュレトは巨大な光の大槌を生み出し両手で持つとアスレルに向かって振り下ろした。

 大槌が迫る中、アスレルは肩を押さえていた左手を離すと、左手から光の鞭を伸ばしビュレトの手に当て、ビュレトは大槌を手放してしまった。


「えっ!?」


 ビュレトが呆然とすると、背後からアビーナが腕から伸ばした光の鞭をビュレトの両腕に巻き付けた。


「あ、アンタ、右手からしか出せないんじゃ!?」

「ハズレ。正解は片手からしか出せないだけ。左手からも出せるわよ」

「ムキーッ!!」


 ビュレトが地団駄を踏むと、アスレルの後ろからロアが飛び出すと、ビュレトに穂が一つになった槍を突き刺した。


「インパクトスピア」


 穂から流れたエネルギーがビュレトの中に流れ強い光を放つ。


「あああああああっ!!」


 穂先から爆発が起き、爆炎がビュレトを包み込んだ。

 ロアは離れてアスレルとアビーナの元に寄る。


「キィィィィィィィ!!」


 ビュレトは怒号を上げながら爆煙を振り払った。


「前よりタフ?」

「流石に今日まで何にもしてないって訳無いわね」

「鍛えてるんですね。闇族達も」


 アスレル達は気を更に強く持ってビュレトへ立ち向かう。


――――――――――――――――――――


「さぁ、フィナーレといきましょう」


 クラウルは地面から無数の光の鎖を生み出すと、先端から光弾を放った。


「ぐああっ!」「わぁぁぁ!!」


 無数の光弾を浴びたエスティーとアールは土煙に包まれていった。

 まだ光弾が放たれ続ける中、土煙からエスティーが飛び出してクラウルに両手の剣を振り下ろすと、クラウルのナイフで弾かれたが、アールがサイコカッターで鎖を切り落とした。


「残念ですが、鎖を切っても無駄ですよ」


 鎖がまた生えると、エスティーに巻き付いて投げ飛ばし、先端から光線を放ちエスティーとアールに命中させる。


「貴方方がタフなのは知っています。まだ倒れていませんよね? さっさと出てきたらどうで――」


 クラウルの背後の空中に穴が開くと、穴の中からエスティーが飛び出てきて、クラウルの背中を斬りつける。


「ぐうっ!?」


 アールが作ったワームホールで背後に回ったエスティーにクラウルはナイフで斬りかかるとエスティーは顔を横にずらして頬に掠り、剣をクラウルの腹に叩きつけると刀身が光る。


「シューティングブレイク!!」


 エスティーはクラウルを斬りつけると、腹の切り傷が光り爆発した。

 爆煙が晴れると、クラウルは腹の傷口を押えながら立っていた。


「クソッ!」

「二度も同じ相手に負ける訳にはいきませんからね」


 クラウルは振り向きエスティーを睨む。


「さて、続きといきましょう」

「おう。そうするか」

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