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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
世界を超えた異変
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思い出の世界の再戦④

「ジャァァァァァァァ!!」


 エンペラースネークは口を大きく開けて突進してくると、冒険者達は散開して避けた。


「あんなデケェ口じゃ簡単に一丸呑みだな」

「ああ。だが、これ程のデカブツなら『アレ』を当てやすい」


 ブラークと話していたダンガンが空中に魔方陣を数珠繋ぎに生み出すと魔法銃を構えた。

 ダンガンは引き金を引いて全力の魔力弾を撃つと、魔力弾は魔方陣を通り抜けながらエンペラースネークへ向かい、魔力弾はエンペラースネークの顔に命中し大爆発が起きた。

 爆煙が晴れると、エンペラースネークは何事も無かったように振り向く。


「ありゃあ。あんまり効いてないっぽいぞ?」

「マジかよ。砦に穴を開ける自慢の一発だったのに」

「元からあれ程丈夫なのか、闇族で強化されたからか。どちらにしろ、思った以上に倒すのに時間かかりそうだ」


 エンペラースネークはブラークとダンガンを睨むと噛みかかり、二人はその場から離れた。

 そこへカゲキリがやってきてエンペラースネークの顔に向かってジャンプし目に斬りかかった。

 すると、エンペラースネークの目を薄い膜の様な物が覆い、カゲキリの刀を弾いた。


「ありゃ? 弾かれた。あんな事が出来んのか」

「ジャァァァァァァァ!!」


 エンペラースネークは上を向くと口から白い炎の塊を天に向かって吐いた。

 炎の塊は空で弾けると、無数の小さな炎の塊が降り注いだ。


「お前等、気を付けろ!!」


 ブラークの掛け声で冒険者達は一斉に動き出した。

 降り注ぐ炎に注意して避けながら、追い打ちをかける様に襲い掛かるエンペラースネークの攻撃も避けていく。


「炎を吐けるのか。しかも白い炎とは、随分神々しいような」

「んな事言ってる場合かよブラーク。今の炎めっちゃ熱かったぞ」

「ああ。流石一級の炎だ。当たったら火傷じゃ済まねぇ」


 ブラーク達はエンペラースネークが吐く炎に警戒しているその矢先に、エンペラースネークは白い炎を吐き、冒険者達は炎を避けていく。

 エンペラースネークが炎を吐いてる隙に、スインとログラスが胴体の上に乗り顔に向かって走る。

 顔の上に着いた二人は、それぞれ光と闇の属性力を込めた一撃を叩きつけた。

 今の一撃か、エンペラースネークは炎を吐くのを止めた。


「効いたのか?」

「……いや。そうでは無さそうだ」


 エンペラースネークは頭の上に乗ってる二人を睨むと、顔を振って二人を振り落とすと、大口を開けて二人を飲み込もうとする。


「ヤベッ!?」

「空中じゃ避けられない!」


 エンペラースネークの開けた大口が目の前まで迫ったその時、ユールが二人の前に飛び出してくると、剣に雷の属性力を纏わせた突きを放ち、エンペラースネークの口内に命中させた。

 エンペラースネークは口から黒煙を出し倒れかかるが、すぐに起き上がる。


「やっぱり口の中は効くんだね」

「流石に口の中に鱗は無いからな。でも口の中だけ攻撃すんのはムズいぞ、あの大きさでも」

「狙うとしたら、喰おうと口を開けるときか、炎を吐く時だな」

「うえぇ~、僅かなチャンスだな。せめて口を長く開けてくれれば」


 スインが悩んでいると、ユールの一撃で怯んでいたエンペラースネークがスイン達を睨み口を開けると白い炎を吐こうとする。

 スイン達は飛び退いて躱そうとすると、魔法を使える者達が氷の魔法をエンペラースネークの口に当てて凍らせた。

 その隙にブラーク、オルグア、ヨルナなど、力自慢の冒険者とディークがエンペラースネークの開いたまま凍った口に向かって跳ぶ。


「そのまま口開けとけよぉぉぉ!!」

「グホォォォォォォォ!!」


 エンペラースネークの口内。正確には下顎に向かって攻撃を叩き込むと、エンペラースネークの顎がゴキッと鳴り、エンペラースネークは口を開けたまま痛がるように暴れダウンする。


「奴の顎を外した! 今の内に口の中に攻撃を集中だ!」


 ブラークの声を合図に、冒険者達はダウンしたエンペラースネークの口に向かって一斉に攻撃を当てていく。

 口の中に攻撃を当てられていき、起き上がったエンペラースネークは、岩に下顎をぶつける。


「あの野郎。無理やり外れた顎を戻す気か」

「また同じ手が通じるとは思えないしな。その前にカタを付けるしかないな」


 冒険者達は走りだしてエンペラースネークに攻撃を放とうとすると、エンペラースネークはバッと顔を向け、口に白い炎を溜める。

 炎を吐こうとする瞬間、ダンガンが先程使った数珠繋ぎ魔方陣の狙撃で炎に当てると、大爆発が起きエンペラースネークの口から黒煙が出て倒れそうになる。


「今だ!! アイツの口の中に、ありったけ食らわせてやるぞ!!」

『おお!!』


 冒険者達は、全力の魔法や属性力を口の中に向けて放った。

 攻撃が口の中に入ると、エンペラースネークの喉の辺りが膨らみ、顔諸共弾け飛び、頭が無くなった胴体は倒れた。


「倒した……のか」

「ああ……」


 スインとログラスの会話を聞いていたブラークは両腕を組んで「へへっ」と笑う。


「ガクラ。記録作ってやったぜ」


 冒険者達は疲労でその場に座り込むと体を休めた。


――――――――――――――――――――


 シップボットは槍を振り下ろすと、ライトロイドはバリアを張って防ぎ弾き返した。


「マズいわね。エネルギー量が少ないし、全体の損傷率も70%超えてる。こうなったら、次で決める」


 オペナはシップボットの槍の先端にエネルギーを集中させると、ライトロイドは胸から大砲を出しエネルギーを集める。


「行っけぇぇぇぇぇぇぇ!!」


 槍をライトロイドに向けてジェット噴射で突っ込むと、ライトロイドは胸の大砲から光線を放った。

 槍と光線がぶつかると、シップボットは光線を突き抜ける。


「はぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 火花を散らしながら光線を突き抜けたシップボットは、槍をライトロイドの胸の大砲に突き刺すと、背中まで貫通し、背中にある自己修復装置を破壊した。

 ライトロイドに電気と火花が走ると、シップボットは槍を抜いて距離を取った。

 そして、ライトロイドの胸から光が漏れ出て爆散し粉々に砕け散った。


「やったぁぁぁ~、うわぁぁぁ!?」


 丁度エネルギーも切れ、シップボットは片膝を着いて動かなくなった。


「まだまだ改良の余地があるわね。ノフア。皆。後は任せたわよ」

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