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超人種族の異世界英雄記  作者: 至田真一
世界を超えた異変
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全員到着

「ふんぬらぁぁぁ!!」


 町の住人に襲い掛かろうとしていた雷飛竜を大剣の腹で吹き飛ばすと、別の住人を襲おうとしたサンダーフェンリルに激突した。

 二体は起き上がると、俺を睨み近付いてくる。


「あ~、二級ばっかで面倒だ」


 さっき船から飛び降りた時に町中を見渡したが、町中で暴れているのは殆どが二級の魔物で、三級がちらほらいた程度だった。

 見た感じ一級はいなさそうだからそれは良いんだが、数が多いんだよなぁ。

 船は大分下りてきてるし、そろそろ呼ぶか。


「すぅぅぅぅぅぅぅ……。ディーーーーーーーク!!」


 大きく息を吸って呼ぶと、連れてきたディークが船から飛び降り、サンダーフェンリルの頭を殴り地面に叩きつけた。

 雷飛竜が振り向きディークに向かって雷のブレスを吐くと、ディークはジャンプして躱し雷飛竜の頭上を飛び越えると、雷飛竜の尻尾を掴んで振り回し、起き上がろうとするサンダーフェンリルに叩きつけ、二体とも倒れた。


「やっぱ連れてきて良かった。ナイスだ、ディーク」

「グホォォ」


 目には目を。魔物には魔物という事で今回はディークを連れてきた。

 ディークことホーンコングは一級の魔物。

 戦力としてはSSランクに匹敵するだろうな。


「おーい、父さーん」


 サトルを安全な場所へ送り届けたはずのガネンとクラカが走って来た。


「お前等。サトルはちゃんと送ったか?」

「ああ。でもこの状況じゃそこが安全かどうかは分からない」

「だろうな。他の皆もそろそろ来るだろうし、俺達は少しでも魔物を減らすぞ!」

「「おおっ!!」」

「グホォォォォォォォ!!」


 俺、ガネン、クラカ、そしてディークは町中で暴れる魔物へ向かって走りだす。


――――――――――――――――――――


「わぁぁぁ! 凄い数が暴れてるよぉー!」


 船の甲板から町を見下ろしているパトランは、町の様子を見て驚いている。


「ガクラ達も先に行っちゃったし、私達も行きましょう」


 アスレルは町の方へ飛び降りると、続けてアール、ロアも飛び降り、少し躊躇いを見せてアビーナも飛び降りた。


「レウィ。私達も行きましょう」

「ええ」


 ソロモワとレウィも船から飛び降りると、ネオン、パトラン、リージャが目で追う。


「……私達も行く?」

「行っちゃおう行っちゃおう!」

「行っくのだー」


 ネオンとリージャとパトランも船から飛び降りた。


「僕達はどうしようか? 流石に光族じゃないからこの距離を飛び降りるのはちょっと難しいかな」

「まぁそうだな。光族程俺達は頑丈じゃねぇし、流石にな」

「大丈夫、僕に任せて」


 飛び降りるのを困難と判断した冒険者達にノフアが近づくと、本来の姿になり白いリボンを出すと、リボンの両先端が無数に枝分かれして冒険者達に巻き付く。


「あ、これエイビルの時と同じ方法?」

「うん。オペナは船を町から少し離れた所に下ろして」

『了解』

「ねぇお兄ちゃん。エイビルの時って何?」


 以前エイビルへ同行しなかったユールの妹のユキルは何なのか分からず兄に訊ねるが、ユールが答えるよりも先にノフアが動いた。


「多分説明する時間無いから歯を食いしばった方が良――」

「それじゃあ行くよ!」


 ノフアが船から飛び降りると、リボンを巻き付けられた冒険者も一緒に落ちて行った。


『うわぁぁぁぁぁぁぁ!!』


 突然一緒に飛び降りられ、殆どの冒険者は声を上げていく。

 地面が近づくと、ノフアはゆっくりと下り、リボンを巻き付けた冒険者もゆっくり下ろすと人間の姿に戻った。


「確かにこれならすぐに降りられるけど……」

「流石にビックリしたぁ。先に言って欲しかったよー!」


 急に飛び降りられたことで殆どの冒険者が息を切らしていると、複数の魔物が冒険者に向かって来た。


「いきなり来たな。あの数ならすぐに来るとは思ってたが」


 まず最初に向かって来た二級の魔物、アイスワイバーンにスインが白竜の剣で斬りかかろうとすると、突如飛び出してきた人影にアイスワイバーンは全身に切り傷を付けられ地面に落下し倒れた。


「おぉぉぉ、切り甲斐があるぅぅぅ!」


 飛び出してきたのは、目をキラキラさせながら両手にハサミを何度も閉じているリージャだった。


「あの子、ハサミが武器なの?」

「そうよ」


 冒険者達と合流しようと、ソロモワとレウィ、ネオンとパトランがやって来た。


「リージャは地……ある星に長期滞在していた時に美容院で働いていたのよ。それからなんかハサミに夢中になっちゃったみたい」

「よく誰かの髪切りたがるもんね」

「もっと毛の濃い魔物カモォン!」

「……ホントに光族って変な人多いわね」

「今更言うなよマル。ガクラ達の時点で既にそうだろ」


 ソルラの言葉にマルナは「それもそうね」と言う。


「ガクラ達、一体どんな印象持たれてるのかしら?」

「よーし。私も戦うのだー!」


 パトランがバズーカ砲を取り出すと砲門を魔物に向けた。


「発し――」

「待って待ってパトラン! 向き逆!」


 ソロモワに言われ気付いたパトランは口から「あ」と漏らし向きを変えた。


「それじゃあもう一度……発射ー!」


 パトランはバズーカ砲の引き金を引くと、砲門から光弾が放たれ魔物達を吹き飛ばした。


「威力は強いな」

「一応光族だからな。ドジでも強いんだろ。ドジでも」

「なんかドジのイメージが強くなっちゃってるのだー!」


 パトランがガーンっとショックを受けたみたいに頭に手を当てると、皆の背後の地面からサンドホーンが飛び出てきて前脚を振りかざした。

 冒険者達は一斉に振り返り避けようとすると、ネオンがサンドホーンの顔を蹴り飛ばしサンドホーンは倒れた。


「倒すのってこんな感じ?」

「別に個人の自由で良いと思うよ。さぁ、僕達も早く行こう!」


 ノフアが先陣を切って先に魔物に向かうと、ソロモワ達光族と冒険者達も続けて魔物との戦闘を開始した。

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