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第29章 – 七柱の会合


薄暗闇に包まれた部屋の中に、威厳に満ちた低い声が響き渡った。

「ようこそ、諸君。四百年ぶりの最初の会合に、我らはついに集結した」

「えー、違うけど」テーブルの奥から、気怠げな声がそれを遮った。「『傲慢』と『嫉妬』と『怠惰』が欠けてるよ」

「ああ、分かっているさ」会議を進行する『強欲』がため息をついた。「『傲慢』と『嫉妬』からは欠席の連絡があった。『怠惰』に関しては……まあどうでもいい、奴はどうせ何もしないからな。よし。これより第一回『七つの大罪』の会合を正式に開会する。出席した者たちに感謝を。『色欲』、『憤怒』、『暴食』、そして私、『強欲』だ。我々がここに集ったのは、ついに我らの真の力に耐えうる器、ふさわしい宿主を見つけたからに他ならない」

『色欲』は、深い嫌悪感を顔に浮かべて椅子から立ち上がった。

「この四世紀で地上界がどれだけ変わったか見た? 誰も彼もが幸せそうに生きていて、死ぬほど退屈だわ……吐き気がする」

「おお、そうだねえ! でも悪魔たちは相変わらず最高に美味だよお!」『暴食』が顎によだれを垂らしながら言った。「ジュルリ……ボクが今一番味わってみたいのが何だか分かる? 聖獣の加護を持つ者たちさ。噂によると、フェニックスの加護を持った鶏がいるらしいじゃないか。ジュルリ……丸焼きにしたらどんな味がするのか、想像しただけでたまらないよお!」

『強欲』は腕を組んだ。

「ああ、ツバサだな。『傲慢』が一年前に遭遇している。だが、戦わなかったため、その真の力までは測れなかったそうだ」

「ふん、どうせ弱っちい生き物に決まってるわ」『色欲』が鼻で笑った。「たかが鶏じゃない」

ガァンッ!

『憤怒』の拳がテーブルに激しく叩きつけられ、それを真っ二つに叩き割った。

「ああっ!? お前は馬鹿か!?」血走った目で彼が唸る。「相手がどんなにちっぽけな動物だろうと、決して侮ってはならんのだ!」

「ちょっと、今何て言ったのよ!?」『色欲』がムキになって言い返す。「よくも私を愚弄したわね!?」

「まあ、まあ、まあ……二人とも落ち着け」『強欲』が両手を上げて仲裁に入った。「また始めるつもりか」

『憤怒』は鼻息を荒くして、再び席にどっかりと座った。

「……ふん、分かった。すまん」

「最初からそう言いなさいよ」『色欲』は衣服のシワを伸ばしながらつぶやいた。

「とにかく」『強欲』が話を戻す。「我々がここにいるのは状況報告のためだ。それで、どうなっている?」

『暴食』が丸々と太った手を挙げた。

「実を言うとね、今『嫉妬』とボクで大規模な計画を進めているところなんだ。というか……今この瞬間にも、混沌が生まれつつあるよ」

「ああっ〜、道理で最近、力がみなぎってくるわけね!」『色欲』が目を輝かせて叫んだ。

「そう! ボクたちが北で引き起こした混沌のおかげで、悲しみや怨み、強烈な感情が、まるで極上の料理の香りのようにボクたちに降り注いでいるんだ!」『暴食』が嬉々として語る。「たまらないよお!」

『強欲』は満足げな笑みを浮かべた。

「素晴らしい。その調子で進めてくれ。三日後にまた新たな報告を頼む。それでは、解散としよう。ご苦労だった」

「みんな、さようなら。またね」『色欲』は甘ったるい声でそう言うと、ピンク色の煙の中に消えていった。

他の大罪たちも、一人、また一人と影の中へと溶け込んでいった。

そこから遠く離れた秘密の場所で、二つの人影が地平線を見つめていた。

「で、どうなんだネヴィア」傲慢で威圧的な声が尋ねた。「お前のそのちっぽけな計画とやらは、順調に進んでいるのか?」

嫉妬エンヴィー』はサディスティックな笑い声を漏らした。

「アハハ、ええ! 自分が裏で操られているとも知らずに、人間どもが必死に殺し合っているのを見るのは……感動すら覚えるわね」

「アハハハ、そうだな」『傲慢』は目に残酷な光を宿して笑った。「それを見てると、俺も戦いたくなってくる。特に、あいつとな。あいつは一度も自分の精霊たちを取り戻そうとしなかった。反吐が出るぜ……俺はてっきり、あいつが取り戻しに来ると思っていたんだがな。あいつには猛烈に腹が立っているんだ」

ネヴィアは口元に嘲笑を浮かべ、横目で彼を見た。

「気をつけることね。あなたが彼の感情を奪っているなんて知ったら、『憤怒』のプライドを傷つけちゃうかもしれないわよ」

「アーッハッハッハッハ!」『傲慢』は腹を抱えて大笑いした。「心配するな! あんな時代遅れで惨めな役回りなんざご免だ! 『傲慢』の大罪こそが、常に最強なんだよ!」

「ふふ……あなたがそう言うならね」『嫉妬』が囁く。「何はともあれ、準備をしておきなさい。ツバサはあと五日で到着するわ」

『傲慢』の口元が、耳まで届かんばかりに吊り上がった。

「へえ、どうしてそれが分かった?」

「あら、細かいことは気にしないで。ようやく、その噂の鳥をあなた自身の手で試すことができるのよ」

「アーッハッハッハ! ああ、全くだぜ!」

第29章 完


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