散策したら…………って、マジ?
今日はこれで終わりだと思います…
(うわぁ…!)
孤児院の外は、西から南にかけて大きな森が、東に向かって街道らしき道が伸びており、純日本人だった私からすればものすごく新鮮な景色だった。
(とにかく、森に少し入ってみるか…)
森には何がいるか分からない。今日のところはあまり森の奥まで行かずに、すぐに戻れる程度のところまでにしておこう…
(まぁ森の中に誰もいない事はないだろうし、小さい集落くらいなら森の中にありそうなイメージだけど…)
そんな事を考えつつ足を進める。
少し進むとだんだん木々の数が増え、光が入りにくくなってきた。心なしか、何か悪い予感すらする…
(まこの距離ならすぐに戻れるから大丈夫だとは思うけど…)
そう思っていた矢先。
ヒュオンッ
鼻先を何か紐のようなものが掠めた。咄嗟に避けたから当たらなかったものの、おそらくあれは…
(何者かの攻撃…⁉︎)
焦って周りを見渡すが、特に動物らしき影は見当たらない………そうしているうちにもう一撃。頬を掠め、ピッと血が飛んだ。
…と、そこでふと悪寒がして、思いっきりその場から飛び退く。
さっきまで私がいたところの地面は抉れ、その犯人がゆらり、ゆらりと揺蕩った。そこにいたのは…
(っ…何あれ…⁉︎)
見たこともない大きさの、ハエトリグサの様な蔦を持った植物だった。
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