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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第七十八話 実験区画

 終焉竜研究所の実験区画へ足を踏み入れたユウト達。


 そこには、研究者達の狂気の痕跡が今も色濃く残されていました。

 「本当の地獄はここから先じゃよ」


 老人の言葉と共に。


 重厚な扉がゆっくりと開かれた。



 ギギギギ……



 嫌な音が通路に響く。


 その先に広がっていた光景にユウト達は言葉を失った。


「これは……」


 レオンが息を呑む。


 広い。


 あまりにも広かった。


 巨大な空間。


 無数の檻。


 並ぶ実験台。


 割れたガラス容器。


 そして床には無数の傷跡が残されていた。


「戦闘の跡かしら?」


 シエルが呟く。


「じゃろうな」


 老人が静かに答える。


「実験体は大人しく死んではくれんかった」


 重い言葉だった。


 シアが檻を覗き込む。


「うわ……」


 その中には今も骨が残されていた。


「百年前の……」


 ユウトが顔をしかめる。


 見ていて気分の良いものではない。


 その時


「こっちだ」


 レオンが何かを見つけた。


 実験台の上


 そこには数冊の日誌が積まれていた。


 ユウト達は顔を見合わせる。


「また日誌か」


「嫌な予感しかしないっす」


 シアの言葉に誰も反論できなかった。


 レオンが一冊を開く。



『研究日誌 第三十一号』


『終焉因子の定着に成功』


『被験体は人間としての機能を維持している』


『研究は順調』



 ここまでは良かった。


 だが次のページを見た瞬間レオンの表情が険しくなる。



『被験体が職員二名を殺害』


『予想外の結果だった』


『だが興味深い』



 沈黙。



「興味深いじゃないだろ……」


 ユウトが呟く。


 さらにページをめくる。



『被験体は自我を失いつつある』


『言語能力も低下』


『だが終焉因子との適合率は向上』


『我々は正しい』



 その文字だけ妙に強く書かれていた。


「おかしくなってるな」


 レオンが低く呟く。


「あぁ」


 老人も頷いた。


「この辺りからじゃ」


「研究者共が壊れ始めたのは」


 その時だった。


 補佐機構が反応する。



《警告》


《生命反応を検知》



 全員が武器を構える。


 研究所の奥。


 暗闇の向こう。


 何かが動いた。



 ギィ……



 不自然な音。


 人ではない。


 だが魔物とも違う。


 ゆっくりと何かがこちらへ近付いてきていた。

 第七十八話をお読みいただきありがとうございました!


 研究日誌も徐々に不穏な内容になってきました。


 そして研究所の奥で反応した生命反応。


 果たして待ち受けているのは何者なのか。


 それではまた次回!

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