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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第七十七話 研究日誌 第十二号

 終焉竜研究所の探索を進めるユウト達。


 そこで見つけたのは、研究者達が残した新たな記録でした。


 そして、その内容は想像以上に異常なもので――。

 この研究所にはまだ何かが残っている。


 その確信だけが強くなっていた。


「先へ進むぞ」


 レオンの声に全員が頷く。


 研究室を後にしさらに奥へ進む。


 通路は長かった。


 途中には無数の部屋が並んでいる。



 資料室。


 保管庫。


 実験室。



 どれも百年前の施設とは思えないほど綺麗だった。


「やっぱり誰かいるっすよね?」


 シアが不安そうに呟く。


「いても驚かん」


 レオンも周囲を警戒している。


 その時シエルが立ち止まった。


「これ……」


 視線の先。


 床に紙が落ちていた。


 ユウトが拾い上げる。


「また日誌か」


 先ほどのものより新しい。


 ページを開く。



『研究日誌 第十二号』


『終焉因子の定着率が向上した』


『被験体三名が死亡』


『だが成果は大きい』


『許容範囲である』



 沈黙。



「許容範囲じゃねぇだろ」


 ユウトが思わず突っ込んだ。


「同感だ」


 レオンも顔をしかめる。


 さらにページをめくる。



『終焉因子は生物を変質させる』


『拒絶反応は激しい』


『だが進化の可能性を確認』


『我々は正しい道を進んでいる』



 ユウトは嫌な予感しかしなかった。


「進化……か」


 老人が小さく呟く。


 その声はどこか苦々しい。


「じぃさん?」


「儂も同じことを言われた」


 全員の視線が集まる。


「研究者共は希望だと言った」


「人類の未来だともな」


 老人は自嘲気味に笑った。


「結果は見ての通りじゃ」


 百年以上生きる失敗作。


 誰も言葉を返せなかった。


 その時だった。



《警告》


 補佐機構が反応する。


《終焉因子濃度上昇》



 ユウトの表情が変わる。


「またか」


 どうやら奥へ進むほど濃くなっているらしい。


 その先、通路の終点に巨大な扉が見えた。


 他の扉とは明らかに違う。


 鉄で作られた重厚な扉。


 中央には見慣れない紋章。


「ここは……」


 レオンが息を呑む。


 老人の表情が険しくなった。


「実験区画じゃ」


 静かな声だった。


「本当の地獄はここから先じゃよ」

 第七十七話をお読みいただきありがとうございました!


 研究日誌の内容も少しずつ不穏になってきました。


 終焉因子による実験。


 そして被験体達の末路。


 いよいよ研究所の闇が見え始めています。


 それではまた次回!

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