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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第七十二話 静かな山道

 終焉竜研究所の手掛かりを求め、山岳地帯へ向かったユウト達。


 順調な旅路のはずでしたが、どうやらそう簡単にはいかないようです。

 王都を出発して二日。


 ユウト達は山岳地帯へ続く街道を進んでいた。


「平和だな」


 ユウトが呟く。


「何も起きないのは良いことよ」


 シエルが答える。


「そりゃそうなんだけどさ」


 なんというか。


 不気味だった。


 王都を出てから魔物をほとんど見ていない。


 普通なら歓迎するべきことだ。


 だが補佐機構の反応が気になっていた。



《高濃度魔力反応を継続検知》



 昨日からずっと表示されている。


 しかも。



《接近中》



 の文字付きだ。


「なぁシエル」


「何?」


 シエルが振り返る。


「この辺って魔物少ないのか?」


 その問いにレオンとシエルが顔を見合わせた。


「いや」


 レオンが答える。


「本来ならもっと多いはずなのだが…」


「やっぱりか」


 嫌な予感が強くなる。


 何かがおかしい。


「主」


 シアが小声で話しかけてきた。


「どうした?」


「静かすぎるっす」


 ユウトも同じことを感じていた。


 鳥の鳴き声すら少ない。


 風の音だけが響いている。


 まるで何かを避けているようだった。


 その時。


 レオンが立ち止まる。


「見えたぞ」


 前方を指差した。


 山の中腹に小さな集落が見える。


「あれが目的の廃村か?」


「あぁそうだ」


 レオンが頷く。


「記録に残っていた村だ」


 ついに辿り着いた。


 終焉竜研究所へ繋がる唯一の手掛かり。


 だが近付くにつれユウトは違和感を覚える。


「なんだ……?」


 村は当然無人だった。


 それ自体は不思議ではない。


 廃村なのだから。


 だが建物が綺麗すぎる。


 百年以上放置されたとは思えなかった。


「誰か住んでるのか?」


 ユウトが呟く。


 その瞬間。



《警告》


《前方に生命反応を確認》



 ユウトの背筋が凍る。


 「生命反応?廃村のはずだろ」



《反応数》


《一》



 全員が武器へ手を伸ばした。


 そして村の中央にある井戸の上に一人の老人が立っていた。


 まるで最初からそこにいたかのように。

 第七十二話をお読みいただきありがとうございました!


 ついに目的の廃村へ到着しました。


 ですが、そこは完全な無人ではなかったようです。


 果たしてあの老人は敵なのか、それとも味方なのか。


 それではまた次回!

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