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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第七十話 消えた研究所

 終焉竜研究所。


 百年以上前に消滅したはずの施設。


 その手掛かりを求め、ユウト達は次なる目的地へ向かうことになります。

 部屋には重い空気が流れていた。


「百年以上前に消滅した施設だ」


 エルドの言葉が頭から離れない。


「つまり」


 ユウトが口を開く。


「場所は分からないってことか?」


「あぁ」


 エルドは頷いた。


「少なくとも現在の地図には存在しない」


「ですよねー」


 ユウトは肩を落とした。


 そんな都合よく場所が分かるはずもない。


「だが」


 レオンが口を開く。


「候補地ならある」


 全員の視線が集まる。


「あるのか?」


「あぁ」


 レオンは頷いた。


「百年以上前の記録を調べた」


「終焉竜研究所そのものの場所は残っていない」


「だが」



 一拍



「研究員達が出入りしていた村の記録があった」


「村?」


 シアが首を傾げる。


「現在は廃村になっている」


「お約束っすね」


「お約束なのか?」


 ユウトがツッコんだ。


 シアは元気よく頷く。


「怪しい研究所!廃村!絶対何かあるっす!」


「否定できないな……」


 実際その通りだった。


 その時。


 レオンが机に地図を広げる。


「ここだ」


 指差した先。


 王都から数日かかるであろう程に離れた山岳地帯。


 地図の端に近い場所だった。


「遠いな」


「馬で三日」


 レオンが答える。


「だが最も可能性が高い」


 エルドも頷く。


「もし研究所が現存するとすれば」


「人目につかぬ場所だろう」


「なるほどね」


 ユウトも納得した。


 禁忌研究だ


 堂々と街中にあるはずがない。


「それで」


 シアが手を挙げる。


「行くんすよね?」


「行くしかないだろ」


 ユウトは即答した。


 ここまで来て引き返す理由はない。



 黒い霧。


 結晶。


 黒ローブの男。



 全ての手掛かりがそこに繋がっている。


「決まりね」


 シエルも頷く。


 その時だった。


 レオンが腕を組む。


「俺も同行する」


「え?」


 ユウトが目を瞬かせた。


「副長だろ?」


「だからだ」


 レオンは真っ直ぐ答える。


「これはギルド本部の問題でもある」


「それに、俺自身確かめたいことがある」


 その表情は真剣だった。


 どうやら今回の旅は四人になりそうだった。


 そして誰も気付いていない。



 その頃遠く離れた山岳地帯の地下。


 黒いローブの男が静かに笑っていた。


「ようやく動き出したか」


 低い声が闇に響く。


「終焉よ」


 その視線はまるで誰かを見ているようだった。

 第七十話をお読みいただきありがとうございました!


 ついに終焉竜研究所へ繋がる手掛かりが見つかりました。


 次なる舞台は山岳地帯にある廃村です。


 そして黒ローブの男も動き出したようです。


 それではまた次回!

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