表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
67/104

第六十七話 終焉竜

 百年前の禁忌研究者達。


 そして終焉竜という存在。


 少しずつですが、事件の全体像が見え始めてきました。

 エルドはしばらく黙り込んでいた。


 そして。


「まず確認しておこう」


 ゆっくりと口を開く。


「君たちは終焉竜についてどこまで知っている?」


 ユウトは考える。


 数秒後。


「何も知らん!」


 正直に答えた。


 エルドが頷く。


「正直でよろしい」


 褒められた。


 褒められたのだろうか。


「一般に伝わる終焉竜は災厄の象徴だ」


 エルドは語り始める。



「世界を滅ぼした竜」


「全てを終わらせる存在」


「歴史上最悪の魔物」



 嫌な言葉ばかりだった。


「怖いっすね」


 シアが呟く。


「そうね」


 シエルも頷く。


「そうだな」


 ユウトも頷いた。


 本人だった。


「だが妙なことがある」


 エルドの声が低くなる。


「百年以上前の禁忌研究者達も終焉竜を追っていた」


「なんでだ?」


「分からん」


 エルドは首を振る。


「記録が失われている」


 やはりそこに戻る。


「だが、奴らが終焉竜に執着していたことだけは確かだ」


 部屋が静まり返る。


「それだけ危険ってことか」


 レオンが呟く。


「あるいは」


 エルドの目が細くなる。


「別の理由かもしれん」


 その時だった。


「そういえば」


 レオンが何かを思い出したように顔を上げる。


「終焉竜に関する報告が一つあったな」


 エルドが顔を上げる。


「何?」


「数ヶ月前だ」


 レオンは腕を組む。


「王都調査隊から報告があった」


「真偽不明だが、終焉竜の幼体らしき存在を確認したと」


 ユウトの心臓が止まりそうになった。


(俺じゃね?)


 嫌な汗が流れる。


 シアも固まっていた。


(主っすよね?)


 顔に書いてあった。


 シエルは無言だった。


 だが。


 絶対に気付いている。


「その後どうなった?」


 エルドが問う。


「消息不明だ」


 レオンが答える。


「回収された報告書も一部だけだった」


 エルドの表情が険しくなる。


「まさか……」


 小さく呟いた。


「何か知ってるのか?」


 ユウトが尋ねる。


 エルドは少し考え込む。


 そして。


「仮に終焉竜が生きているとしよう」


 全員が耳を傾ける。


「それを最も欲しがるのは誰だと思う?」


 嫌な予感しかしなかった。


「禁忌研究者か?」


 レオンが答える。


「その通りだ」


 エルドは頷く。


「終焉竜は災厄の象徴」


「だが奴らにとっては違う。究極の研究対象だ」


 空気が冷える。


「つまり」


 シエルが呟く。


「もし終焉竜が見つかったなら」


「いかにも」


 エルドが静かに頷いた。


「奴らは必ず動く」


 ユウトは無意識に拳を握りしめていた。


 どうやら思っていた以上に面倒なことになっているらしい。

 第六十七話をお読みいただきありがとうございました!


 終焉竜は思っていた以上に有名でした。


 そして思っていた以上に危険視されていました。


 なお本人は初耳でした。


 それではまた次回!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ