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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第六十六話 王都魔導協会

 消された記録。


 残された紋章。


 ユウトたちは新たな手掛かりを求め、王都魔導協会を訪れるのでした。

 ユウトたちは王都魔導協会へ向かっていた。


 目的は一つ。


 あの紋章について調べることだ。


「しかし」


 ユウトは目の前の建物を見上げた。


「ここもまたでかいなぁ」


 王都へ来てからそればかり言っている気がする。


 だが仕方ない。


 本当にでかいのだから。


「王都の施設は大体こんなものよ」


 シエルが言う。


「慣れって怖いっすね」


 シアがしみじみ頷いた。


 三人は建物の中へ入る。


 受付にはローブ姿の女性がいた。


「ご用件は?」


 レオンが前へ出る。


「ギルド本部副長レオンだ」


 身分証を見せる。


 女性の表情が変わった。


「少々お待ちください」


 そのまま奥へ消えていく。


「顔パスじゃないんだな」


「顔パスってなんだ?」


「・・・なんでもない」



 数分後。


 一人の老人が現れた。


 長い白髪。


 深い皺。


 だが目だけは鋭い。


「私は魔導協会長のエルドだ」


「協会長!?」


 ユウトが驚く。


 いきなりトップが出てきた。


「レオン殿から話は聞いた」


 エルドは静かに頷く。


「例の紋章を見せていただきたい」


 保管庫で写した記録を手渡す。


 エルドはそれを見る。


 そして。


 表情が消えた。


「どうしました?」


 レオンが問う。


 エルドは答えない。



 数秒の沈黙。


 やがて。


「どこでこれを見つけた」


 低い声だった。


 部屋の空気が変わる。


 ユウト達は顔を見合わせた。


「ご存じなんですね?」


 レオンが言う。


「あぁ」


 エルドは頷いた。


 そして。


「その紋章は魔導協会のものではない」


「え?」


 ユウトが固まる。


「だが、かつて魔導協会から追放された者達が使っていた」


 部屋が静まり返った。


「追放?」


「百年以上前のことになるな…」


 エルドが続ける。


「禁忌研究に手を出した者達がいた」


「禁忌研究……」



「生命操作」


「精神汚染」


「魔物化実験」



 嫌な単語ばかりだった。


「当然、協会は彼らを追放した」


 エルドの目が細くなる。


「だが全員捕らえられたわけではない」


 嫌な予感がした。


 かなり。


「まさか」


 ユウトが呟く。


「生き残りがいるのか?」


 エルドは首を振る。


「本人達はもういないだろう…」


「だが、思想は残る」


 その言葉に。


 シエルの表情が険しくなった。


「弟子……あるいは後継者」


「左様」


 エルドが頷く。


「そして私は一つ気になることがある」


 協会長の視線がユウトへ向く。


「君だ」


「俺?」


「その調査員は何と言った?」


 嫌な予感しかしなかった。


「終焉」


 ユウトは答える。


「見つけたって言ってた」


 その瞬間。


 エルドの顔色が変わった。


 レオンも気付く。


「知っているのか?」


 エルドはゆっくりと椅子へ腰を下ろした。


 そして。


「話が長くなる。覚悟して聞け」


 そう静かに告げた。

 第六十六話をお読みいただきありがとうございました!


 魔導協会は敵ではありませんでした。


 ですが、過去には問題を起こした研究者達がいたようです。


 そして協会長エルドは何かを知っているようでした。


 それではまた次回!

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