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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第五十九話 王都ギルド本部

 ついに到着した王都。


 しかし歓迎ムードとは少し違うようです。


 そしてシエルは静かに頭を抱えていました。

 王都を歩くことしばらく。



 目的地はすぐに見つかった。


「でっか……」


 ユウトは思わず呟く。


 目の前にそびえる建物。


 この街のギルドは大きかった。


 だが。


 目の前の建物は比較にならない。


「ここが本部よ」


 シエルが言う。


「城かと思った」


「ちょっと分かるっす」


 シアも頷いていた。


 三人はそのまま中へ入る。


 瞬間。


 受付の女性が立ち上がった。


「しゅ……」


 その顔が固まる。


「瞬天様!?」


 ギルド内が静まり返った。


「やっぱり本人じゃないか!」


「本物だ!」


「瞬天が帰ってきたぞ!」


 ざわっ――


 一気に騒がしくなる。


「おい」


 ユウトがシエルを見る。


「何よ」


「やっぱりお前の事じゃんよ」


「知らなくていいわ」


「いや、もう無理だろ」


 受付嬢まで驚いている。


 知らなくていいは通用しない。


「シエルすごかったんすね!有名人っすね!」


「やめなさい」


「瞬天っす!」


「本当にやめなさい」


 今日二度目だった。


 その時。


「騒ぐな」


 低い声が響く。


 ざわめきが止まった。


 奥から一人の男性が歩いてくる。


 四十代ほどで鋭い目つき。


 歴戦の冒険者を思わせる雰囲気。


「支部から来た三人だな」


「そうだけど」


「俺は本部副長のレオンだ」


 男は短く名乗った。


「話は聞いている」


 レオンは周囲を見回す。


「案内する」


 その声に先ほどまでの空気が消えた。


 ただ事ではない。誰もがそう理解した。


 レオンに連れられ三人は本部の奥へ向かう。



 やがて。


 重い扉の前で足が止まった。


「この先だ」


 レオンが言う。


「暴走した調査員は現在ここに隔離されている」


 空気が重い。


 嫌な気配がする。


 そして。


 ユウトの魔力感知が反応した。


 ぞわり。


 背筋に寒気が走る。


「いるな」


 思わず呟いた。


 レオンが目を細める。


「ほう…分かるのか?」


「あぁ、分かる」


 嫌でも分かる。


 あの時のオーガと同じだ。


 いや、もっと濃い。


 もっと嫌な気配。


 レオンは重々しく頷いた。


「覚悟しておけ」


 一拍。


「今のあれは、もう人間には見えん」


 そう言って。


 隔離区画の扉が開かれた。

 第五十九話をお読みいただきありがとうございました!


 王都ギルド本部へ到着しました。


 シエルの通り名も完全にバレました。


 本人はまだ認めていません。


 それではまた次回!

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