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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第五十四話 籠手探し

 依頼も終わり、久しぶりの平和な一日。


 ……のはずでした。


 今回はユウトの装備探しです。

 翌日。



「本当に行くの?」


 シエルが聞く。


「言われると丸腰が気になっちゃって」


 昨日。


 武器の話になった。


 そして。


 意外にも興味が湧いた。


「主が装備を買う日が来るとは」


 シアが感慨深そうに呟く。


「そこまでか?」


「言ってみただけっす」


 どうでもよかったらしい。


 こうして三人は武器屋へ向かう。


 店内へ入ると。


 剣。


 槍。


 斧。


 様々な武器が並んでいた。



「おぉ……」


 少しテンションが上がる。


「子供みたいね」


「こんな光景ロマンしか感じないだろ!」


 たぶん。


 シアも興味津々だった。


 あちこち見て回っている。


 その時。


「にぃちゃん、籠手ならこっちだ」


 店主が声をかけてきた。


「お?」


 案内された先には。


 様々な籠手が並んでいた。


「結構あるんだなぁ」


「冒険者には人気だからな」


 なるほど。


 ユウトは一つ手に取る。


 鉄製。


 重い。


「うーん」


 違う気がした。


 次。


 革製。


「軽いな」


 だが。


 何か違う。


 その時だった。


 店の外を。


 見覚えのある黒いローブが通り過ぎる。


「っ!」


 ユウトの魔力感知が反応した。


 昨日と同じ。


 あの感覚。


「どうしたの?」


 シエルが尋ねる。


「昨日のやつだ」


「昨日?」


「黒ローブ」


 シエルの表情が少しだけ変わる。


「追うの?」


 ユウトは窓の外を見る。


 黒ローブは路地へ入っていく。


 少し考える。


 そして。


「……気になる」


「でしょうね」


 シエルは呆れた。


 シアは笑う。


「行くっすか!」


 こういう時だけ息が合う。


 ユウトは籠手を棚へ戻した。


「悪いおっちゃん!また来る」


 三人は店を飛び出す。


「買わねぇのかよ」


 店主は苦笑する。



「なんとなく事件の匂いがする」


「面倒事の匂いでしょ」


 それは否定できなかった。



 その頃。


 路地裏の奥では。


 黒ローブの男が小さな黒い結晶を手にしていた。


「実験体の反応を確認」


 低い声が響く。


「次の段階へ移行する」


 結晶が脈動した。


 まるで生きているかのように。

 第五十四話をお読みいただきありがとうございました!


 ユウトは武器を探しました。


 籠手も悪くなさそうです。


 なお、結局まだ買えていません。


 それではまた次回!

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