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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第五十一話 新たな情報

 ワイルドオーガとの戦いは無事に決着。


 新たなスキルと、新たな謎。


 ユウトたちは街へ戻ることになりました。

 《レベルアップを確認》



「増えたぁぁぁ!!」


 ユウトの叫びが森へ響く。


「主」


「はい主です」


「もう慣れるべきっす」


「こればかりは…きっと無理だ」


 レベルが上がるたびに驚く。


 これはきっと一生変わらない。


「それで?」


 シエルが話を戻す。


「何が増えたの?」


「まだ見てない」


「見なさいよ」


 正論だった。


 ユウトは視界に浮かぶ表示へ意識を向ける。


 《レベルアップを確認》


 《新スキルを獲得》


「お?」


 レベルだけではなかった。


「スキル増えた」


「また増えたっす?」


「増えたな」


 もう誰も驚かない。


 慣れとは恐ろしいものだった。


「で?どんなスキルなのよ?」


 シエルが尋ねる。


 ユウトは表示を確認する。



 《魔力感知》



「魔力感知?」


「便利そうね」


「便利そうっす」


 まだ使い方は分からない。


 だが。


 名前だけなら分かりやすかった。


 その時。


 後方から低い唸り声が聞こえる。


 三人が同時に振り返る。


 ワイルドオーガだった。


 だが。


 もう敵意はない。


 苦しそうに息をしながら。


 ゆっくりと立ち上がっていた。


「正気に戻ったのか?」


 オーガは答えない。


 当たり前だった。


 だが。


 小さく頭を下げた。


「え?礼のつもりか?」


「そぅ…なのかしら」


「そうみたいっすね」



 ワイルドオーガはもう一度頭を下げる。


 そして。


 森の奥へ歩き出した。


「行くのか」


 振り返らない。


 だが。


 どこか軽くなった背中だった。


 しばらくして。


 その姿は森の中へ消えていった。


 静寂が戻る。



「助かったみたいね」


「そうみたいだな」


 少しだけ安心した。


 その時だった。


 補佐機構が反応する。



 《新情報を確認》



「ん?」


 ユウトが目を瞬く。


「今度は何?」


「分からん」


 嫌な予感しかしない。


 表示が続く。



 《魔力汚染》


 《情報を記録》



「魔力汚染?」


 戦闘中にも補佐機構が言っていたが初めて聞く言葉だった。


「さっきの霧のことかしら」


 シエルが呟く。


「多分な」


 だが。


 それ以上の情報はない。


 ただ。


 補佐機構がわざわざ記録した。


 それだけで。


 嫌な予感は十分だった。


「街に戻ったら確認するか」


「そうね」


「お腹ペコペコっす!」


 三人は街への帰路につく。



 その背後で。


 誰も気付かない場所で。


 地面に残された黒い霧の欠片が。


 僅かに蠢いた。


 まるで。


 何かを探すように。

 第五十一話をお読みいただきありがとうございました!


 オーガは助かりました。


 スキルは増えました。


 謎も増えました。


 それではまた次回!

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