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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第四十八話 実力差

 危険度A-になったワイルドオーガ。


 ユウトの不安は的中しつつありました。


 ですが、同行者たちは相変わらず落ち着いています。

 《危険度:A-》



「また増えたぁぁぁ!?」


 ユウトの叫びが森に響く。


 その間にもワイルドオーガは止まらない。


 ドォン!!


 地面を砕きながら突進する。


「うおっ!?」


 ユウトは慌てて回避した。


 木々がなぎ倒される。


 さっきまでのオーガとは別物だった。


「なんかさっきより早くなってないか!?」


「速くなってるわね」


 シエルは冷静だった。


「だから何でそんなに落ち着いてるんだよ!」


「慌てても強くならないもの」


 正論だった。


 だが今は聞きたくない。


 その時ワイルドオーガが再び拳を振り上げる。


 狙いはユウト。


「また俺か!?」


 嫌われている気がした。


 拳が迫る。


 避ける。


 が、間に合わない。



「っ!」


 直撃。


 そう思った瞬間。


 バシィッ!!


 鋭い音が響く。


 オーガの拳が止まっていた。


「……え?」


 目の前。


 シエルが片手で受け止めていた。


「シエル…さん?」


「何?」


「何じゃねぇ」


 ワイルドオーガの拳だ。


 危険度A-だ。


 普通なら潰れている。


 だがシエルは平然としていた。


「邪魔」


 ボソッと呟く。


 次の瞬間。


 ドガァァァン!!


 ワイルドオーガの巨体が吹き飛んだ。


「……え?」


 飛んだ。


 オーガが。


 飛んだ。


 木を数本へし折りながら転がっていく。


「うそぉ…?」


 語彙力が消失していた。


「だから言ったでしょう」


 シエルは服の埃を払う。


「そんなに慌てる相手じゃないって」


「いやいやいやいや」


 おかしい。


 絶対におかしい。


 その時だった。


「シエル」


 シアが珍しく真面目な声を出す。


「気付いた?」


「はいっす!」


 二人の表情が変わる。


 笑顔が消えた。


 ユウトも気付く。


 吹き飛んだはずのワイルドオーガ。


 立ち上がっていた。


 傷がない。


 いや。


 違う。


 治っている。


「どういうことだ?」


 肩の傷も。


 腹の傷も。


 全部消えていた。


 黒い霧が傷口へ吸い込まれていく。


 そしてワイルドオーガが再び咆哮する。



 《危険度再判定》



 嫌な予感しかしなかった。



 《危険度:A》



「増えるなぁぁぁ!!」


 ユウトの悲鳴が再び森へ響いた。

 第四十八話をお読みいただきありがとうございました!


 ユウトは驚きました。


 オーガも強くなりました。


 シエルはオーガを殴り飛ばしました。


 それではまた次回!

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