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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第四十五話 ウォーミングアップ

 遺跡での出来事はひとまず終わり。


 久しぶりに平和な朝を迎えたユウトたちですが、冒険者に休みはありません。


 ということで、次のお仕事です。

 翌朝。



 ユウトは大きく欠伸をした。


「よく寝た」


 遺跡から帰ってきた疲れも取れている。



 王の記録。


 補佐機構の新機能。


 気になることは山ほどあった。



 だが。


「後でいいか」


 今すぐ逃げるわけでもない。


 たぶん。


 その時だった。


「おはようっす!」


 勢いよく扉が開いた。


「朝から元気だな」


「元気だけが取り柄っす!」


 威張ることではない。


 シアは胸を張っていた。


「そういや」


「なんすか?」


「昨日フィーナに紹介する時、勝手にシアって呼んだけど問題なかったか?」


 シアはきょとんとした。


「何がっすか?」


「いやだから名前」


「別にいいっすよ?」


 即答だった。


「呼びやすい方が楽じゃないっすか」


「本人がいいならいいか」


 話は終わった。


 そこへ。


「あなたたち朝から何を話しているの?」


 シエルが呆れたように入ってくる。


「名前の話」


「シアになったっす!」


「そう。真名を伏せたのはいい判断だったわね」


 シエルは頷いた。


 少しだけ微笑んでいた。


 だが二人は気付かない。


 そんな繊細なことが分かる二人ではなかった。



「飯食ったらギルド行くか」


「賛成っす!」


「そうね」



 三人は朝食を済ませると。


 冒険者ギルドへ向かった。


 そして。


「おはようございます!」


 フィーナだった。


「おう、おはよう」


「シアさんもおはようございます」


「おはようっす!」


 もう馴染んでいた。


 順応が早い。


「今日は依頼ですか?」


「そのつもり」


 ユウトは依頼掲示板へ向かう。


 しばらく眺める。


 そして。


「ん?」


 一枚の依頼書が目に留まった。



『ワイルドオーガ討伐』


 危険度B。


 討伐推奨人数。


 5名以上。



「あなたには丁度いいんじゃない?」


 シエルが覗き込む。


「シエルさん?危険度B、推奨人数5人とありますが?」


「あら、終焉竜がこんな魔物に恐れを?」


「んぐ…」


 最近よく言われる。


 その時だった。


「やめておいた方がいいですよ」


 フィーナが珍しく真面目な顔をしていた。


「そんなに危険なのか?」


「この依頼」


 一拍置く。


「三組連続で失敗しているんです」


 ギルドの空気が少しだけ重くなった。


 なるほど。


 それは確かに面倒そうだ。


 だが。


 同時に。


 少しだけ気になった。


「受けるわよね?」


 シエルが聞く。


 ユウトは依頼書を見る。


 そして。


「ウォ…ウォーミングアップには、ちょ…ちょうどいいだろ」


 フィーナが頭を抱えた。


「言うと思いました……」



 こうして三人は新たな依頼へ向かうことになった。

 第四十五話をお読みいただきありがとうございました!


 ユウトは終焉竜です。


 危険度Bの依頼に少しだけビビりました。


 たぶん気のせいです。


 それではまた次回!

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