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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第四十四話 調査報告

 長かった遺跡調査もようやく終了。


 王との出会い、数々の謎、そして新たな仲間。


 ユウトたちは久しぶりに街へと戻ります。

 街へ戻った頃には。


 すっかり日が傾いていた。



「やっと帰ってきたな」


 ユウトは大きく伸びをする。


「思ったより長かったわね」


 シエルも小さく息を吐いた。


「楽しかったっす!」


 一人だけ元気だった。


「お前なぁ……」


 ユウトは苦笑する。



 そのまま三人は冒険者ギルドへ向かった。


 扉を開く。


 すると。


「お帰りなさい!」


 聞き慣れた声が飛んできた。


 フィーナだった。


「無事だったんですね!」


「まぁな」


 正直色々ありすぎた。


「調査はどうでしたか?」


「とりあえず終わった…かな」


「本当ですか!?」


 フィーナの表情が明るくなる。


「黒い影の正体も分かった」


「えっ!?」


「謎の女性の正体も分かった」


「ええっ!?」


 フィーナは勢いよく身を乗り出した。


「それで!?」


 ユウトは隣を指差す。


「こいつ」


「こいつっす!」


 ヴァルシアが元気よく手を挙げた。


 フィーナが固まる。


「え?」



「え?」「え?」


 思わずユウトとヴァルシアも反応してしまった。


「黒い影が彼女?」


「はい」


「謎の女性が彼女?」


「はい」


「同じ人?」


「そうなるな」



 フィーナは頭を抱えた。


「調査って難しいですね……」


 何かを悟った顔だった。


「ちなみに」


 フィーナが恐る恐る尋ねる。


「こちらの方は?」


「ヴ……シアっていうらしい!名前以外はどうやら記憶がないらしい」


「記憶喪失…」


 フィーナのキョトン顔も見慣れたものだ。


「そうみたいっす!」


 元気よく答えた。


 全く信用できなかった。


「王都から来た調査員だったらしいんだけどな」


「覚えてないっす!」


 駄目だった。


 フィーナは助けを求めるようにシエルを見る。


「本当よ」


「本当なんですね……」


 シエルが言うと信憑性が増す。


 不思議だった。


「まぁそんな訳で、しばらく俺たちと一緒に行動することになった」


「よろしくっす!」


 ヴァルシア改めシアは満面の笑みを浮かべた。


 フィーナは少し戸惑いながらも頭を下げる。


「よろしくお願いします。シアさん」


 こうして。


 調査依頼は無事完了となった。



 その日の夜。


 宿へ戻ったユウトは。


 ベッドへ倒れ込む。


「疲れた……」



 遺跡。


 王。


 補佐機構。



 色々ありすぎた。


 だが視界の端には相変わらず表示されている。


 《王の記録》


 《閲覧可能》


「見ないって選択肢あるか?」


 しばらく考える。


 そして。


「ないな」


 嫌な予感しかしなかった。


 だが気になる。


 ものすごく気になる。


 ユウトは小さくため息を吐いた。


「明日見るか」


 今日は寝る。


 さすがに疲れた。


 そうしてユウトは静かに目を閉じた。

 第四十四話をお読みいただきありがとうございました!


 シア(仮)が仲間になりました。


 本人はだいぶ前からそのつもりだったようです。


 次回は少しだけ平和な時間になる……かもしれません。


 それではまた次回!

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