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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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32/57

第三十二話 調査依頼

第三十二話です!


新たな依頼は遺跡周辺の調査。


ですが、その場所にはユウトたちにも少しだけ心当たりがあるようで――。


次の冒険が始まります。

 翌日。


 新しい依頼書を手にしたユウトは、ギルドのテーブルに腰掛けていた。



「それで?何を調査するの?」


 向かいに座るシエルが尋ねる。


 ユウトは依頼書を広げた。


「遺跡周辺の調査らしい」


「遺跡?」


 シエルが覗き込む。


 そして。


 二人同時に固まった。


「おい」


「ええ」


「ここって」


「私たちが出会った場所ね」


 地図に描かれているのは見覚えのある場所だった。


 王の帰還。


 補佐機構がそう告げた遺跡。


「嫌な予感しかしないんだけど」


「珍しく同意するわ」


 そんな二人の様子を。


 フィーナが不思議そうに見ていた。


「何か心当たりがあるんですか?」


「ない」


 即答だった。


「ないわね」


 シエルも続く。


「そうなんですか?」


「ないないないないない!全然ない!」


「ないわね」


 フィーナは首を傾げた。


「なんだか怪しいんですけど……」


「気のせいだ」「気のせいよ」


 息ぴったりだった。


「ちなみに何が目撃されてるんだ?」


 ユウトが依頼書を指差す。


「それがよく分からないんです」


「いっつも分からないな」


「目撃情報がバラバラで」


 フィーナは書類を取り出した。


「黒い影を見たという人もいれば」


「女性を見たという人もいます」


「魔物ではないのか?」


「それも不明です」


 調査依頼らしい回答だった。


「ますます嫌な予感がするわね」


「だな」


 今回はユウトも否定できなかった。


「まぁ行ってみるか」


「そうね」


 こうして二人はギルドを後にする。


 フィーナは見送るように手を振った。


「お気を付けて!」


「おう!」


 ユウトも手を振り返す。



「本当に心配なんですけど……」


 小さく漏らしたフィーナの呟きは。


 本人たちには届かなかった。



 街を出てしばらく。


 ユウトは空を見上げた。


「なぁ」


「何?」


「絶対あの遺跡だよな」


「絶対あの遺跡ね」


 二人は同時にため息を吐いた。


 どうやら。


 平穏な日常はまだ少し先らしい。

第三十二話を読んでいただきありがとうございました!


新章スタートです!


今回の依頼先は、ユウトとシエルにとって見覚えのある場所でした。


本人たちは全力で否定していましたが、どう見ても何か知っています。


たぶんフィーナも気付いています。


そして調査依頼のお約束ですが、今回も情報はかなり曖昧です。


黒い影。謎の女性。正体不明。


嫌な予感しかしませんね。


次回、遺跡へ向かいます!


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