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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第三十一話 ギルド長

第三十一話です!


新しいギルドカードを受け取るため、翌朝ギルドを訪れたユウト。


そこで待っていたのは、少し意外な人物との出会いでした。

 翌朝。


 ユウトはギルドへやって来ていた。



「おはようございます」


 カウンターの向こうからフィーナが笑顔を向ける。


「おう」


「ちゃんと来てくれましたね」


「来るだろ普通」


「来ない人もいます」


 朝からこんな笑顔が見れるのに来ないなんて、変わったやつもいるんだな。


「こちらです」


 フィーナは一枚のカードを差し出した。


 ユウトは受け取る。


「へぇ」


 見た目はあまり変わらない。


 だが。


 ランクだけは確かに上がっていた。


「おめでとうございます」


「ありがとな」


 ユウトがカードを眺めていると。


「お前がユウトか」


 低い声が響いた。


 振り向く。


 そこには大柄な男が立っていた。


 年齢は五十前後。


 短く刈り込んだ髪。


 顔には古傷。


 いかにも歴戦の冒険者という雰囲気だった。



「ど、どこかでお会いしましたっけ?」


「ギルド長のダンさんです!」


 フィーナが慌てる。


「ギルド長!?」


 完全に不意だった。


 ギルド長は腕を組む。


「話は聞いている」


「どの話でしょう?」


「ゴブリンと話し合った馬鹿の話だ」


 ユウトが固まる。


「馬鹿って言った?」


「あら、褒められてよかったわね」


 シエルが微笑みながら言った。


「褒めてないだろ」


 ギルド内から笑い声が漏れた。


 どうやらこの人はこういう人らしい。


「本来なら特例昇格なんて滅多にない」


 ダンの表情が少し真面目になる。


「だが」


「行方不明者全員救出、被害者なし、しかもゴブリン討伐をしないでだ。正直意味が分からん」


「俺もそう思う」


 ユウトも思わず本音が出た。


 ダンは少しだけ笑う。


「だが結果は結果だ!文句を言う奴はいない」


 周囲の冒険者たちも頷いていた。


「一つだけ聞く」


「ん?」


「本当に討伐してないんだな?」


「してない」


 即答だった。


 ダンは数秒ユウトを見つめる。


 そして。


「そうか」


 それ以上は聞かなかった。


 ユウトも助かった。


 終焉竜の話など説明できるわけがない。


「まぁいい」


 ダンは一枚の依頼書を机に置く。


「せっかくランクが上がったんだ」


「次も頑張れ」


「依頼?」


 ユウトは紙を見る。


『遺跡周辺の調査依頼』


「遺跡?」


「最近妙な目撃情報が増えてる」


 ダンが言う。


「魔物か?」


「分からん」


「分からんのか」


「だから調査だ」


 確かにその通りだった。


 ユウトは依頼書を眺める。


 そして。


「まぁ面白そうだな」


 その言葉に。


 シエルが小さくため息をついた。


「嫌な予感しかしないわ」


「私もです」


 なぜかフィーナまで同意した。


 ユウトだけが納得していなかった。


 こうして新たな依頼が始まろうとしていた。

第三十一話を読んでいただきありがとうございました!


今回はギルド長が初登場しました。


そして新たな依頼も始まりました。


遺跡周辺で目撃される謎の存在。


果たして魔物なのか、それとも別の何かなのか。


ユウト本人は楽しそうですが、シエルとフィーナは既に嫌な予感しかしないようです。


次回より新章スタートです!


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