表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
30/54

第三十話 特別昇格

第三十話です!


行方不明事件も無事解決。


街へ戻ったユウトたちを待っていたのは、予想外の評価と少しだけ賑やかなギルドでした。


そして今回、ようやくあの受付嬢にも名前が付きます。

「とにかく!」


 受付嬢がパンと机を叩く。


「皆さんが無事で本当に良かったです!」


 その声に助け出された冒険者たちも頷いた。


「いやぁ、本当に死ぬかと思った」


「飯も少なかったしな」


「もうゴブリンは勘弁だ」


 だが彼らの表情は思ったより明るい。


 生きて帰れたのだから当然だった。



「さて」


 受付嬢がユウトへ向き直る。


「今回の件ですが」


 嫌な予感がした。


「本来であれば正式依頼ではありません」


「あっ!そうでした」


「ですので報酬は出せません」


「なん…だと!!!?」


 当然の回答だった。


「ですが」


 受付嬢は一枚の書類を取り出した。


「今回の功績を考慮し」


「考慮し?」


「特例でランクを昇格します」


 ユウトが固まる。


「マジで?」


「もちろん、私の一存では決められないので、ギルド長の判断になりますが、今回の一件は私の方から進言いたします」


 周囲の冒険者たちもざわついた。


「特例だってよ」


「新人なのに?」


「まぁ行方不明者全員助けたしな」


 誰も反対しなかった。


 むしろ当然だと思われていた。


「問題なければ明日には新しいギルドカードをお渡しできるので、明日の朝またこちらへ来てください」


「おっ…おぉ」


 正直よく分かっていなかった。


「もっと喜んでください」


「いや、嬉しいぞ?」


「全然そんな顔に見えません」


 失礼だった。


 その様子を見ていたシエルが呟く。


「嬉しいのよ」


「なんで分かるんだよ」


「尻尾」


「うそだろ」


 慌てて後ろを確認する。


 受付嬢が首を傾げた。


「尻尾?」


「何でもない」「何でもないわ」


 同時にシエルも便乗した。



「ありがとな」


 ユウトは頭を搔きながら言った。


「おねぇさん」


「おねぇさんでも間違いではないんですけど……」


 受付嬢が少し困ったように笑う。


「?」


「できればフィーナと呼んでもらえると嬉しいです」


 ユウトが瞬きをする。


「フィーナ?」


「はい」


 彼女は小さく微笑んだ。


「改めてよろしくお願いします」


「こちらこそ」


 ユウトも笑う。


「よろしくな、フィーナ」


 その瞬間フィーナは少しだけ嬉しそうな顔をした。


 そんな様子を見ながらシエルがぽつりと呟く。


「距離が近いわね」


「そうか?」「そうなんですか?」


 二人同時だった。


「……」


 シエルは何も言わなかった。


 こうして。


 行方不明事件は幕を閉じた。


 だがユウトはまだ知らない。


 この昇格が次の面倒事への入り口になることを。

第三十話を読んでいただきありがとうございました!


無事に事件も解決し、ようやく一息つける回となりました。


正式な依頼ではなかったため報酬こそありませんでしたが、ユウトにとっては十分すぎる結果だったかもしれません。


そして、これまで「受付嬢」だった彼女もついに名前が判明しました。


フィーナです。


今後もギルドで顔を合わせる機会は多くなりそうですね。


それにしても、シエルは何が気になっていたのでしょうか。


……たぶん本人もよく分かっていません。


次回は新しいギルドカードの受け取りへ!


ブックマーク・評価・感想をいただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ