第二百七十話 依頼じゃなければ
ミレアに言われた通り、普通に依頼をこなすユウトたち。
そんな中、以前から気になっていた遺跡調査について詳しく聞いてみることに。
しかし、そこには想定以上の危険が待っているようで――。
それでは、第270話をお楽しみください!
それから数日。
ユウトたちはアルヴェインの冒険者ギルドで、様々な依頼をこなしていた。
魔物の討伐に薬草の採取、街の中での荷物の配達など、内容は多岐にわたる。
最初こそ討伐依頼ばかりを選ぼうとしていたユウトだったが、ミレアから何度も注意されたこともあり、最近では他の依頼にも積極的に取り組むようになっていた。
もちろん、目的はランクを上げるためだ。
あの遺跡調査の依頼を受けられるようになるには、地道に実績を積む必要がある。
そのためにも、今はミレアに言われた通り、依頼内容をきちんと確認し、必要以上のことはせず、普通に仕事をこなしていた。
そして今日も、無事に依頼を終えてギルドへ戻ってきたところだった。
「今回は何もなかった!」
報告を済ませたユウトが、得意げに胸を張った。
「……よかったです」
受付にいたミレアが、心の底から安心したように息を吐く。
「なんでそんなに安心してるの?」
「誰のせいだと思ってるんですか?」
「俺!?」
ユウトが驚いたように声を上げると、隣にいたリトが呆れたように肩をすくめた。
初めて依頼を受けた日に、三十六体ものグレイボアを持ち帰った上、Cランク指定のアーマードベアまで討伐してきたのだ。
ミレアが心配するのも無理はない。
もっとも、あの日以来、彼女が頭を抱えるような事態は起きていなかった。
少なくとも今のところは、順調に冒険者としての実績を積み重ねていると言っていいだろう。
◇
「……なあ」
「何?」
依頼の報告を終えたユウトは、再び掲示板の前に立っていた。
隣にいたシエルが顔を向けると、ユウトは一枚の依頼書を指差した。
「やっぱり、これ気になるよな」
その視線の先には、以前見つけた依頼書が今も貼られている。
――遺跡調査。
推奨ランク、C。
魔族大陸へ来た目的を考えれば、ぜひとも調べておきたい依頼だった。
しかし、あれから数日経った今も、依頼書は掲示板に残されたままになっている。
「まだ誰も受けてないっすね」
シアが不思議そうに首を傾げた。
「そうね……」
シエルも依頼書へ視線を向ける。
「人間界で見つけた文献との関連も気になるわ」
「だよな」
ユウトは小さく頷いた。
帝国の遺跡で発見した、日本語で書かれた文献。
そこには、世界を三つに分けたという記述が残されていた。
なぜ、そんなことが行われたのか。
そして、あの記録を書いた人物は何者なのか。
まだ分からないことばかりだが、魔族大陸にも古い遺跡が存在しているのなら、何か手掛かりが見つかる可能性はある。
ただし、問題が一つあった。
「でもアニキ……俺たち、まだFランクだろ?」
リトが依頼書の端に記された文字を指差す。
「受けられないっす」
シアも残念そうに呟いた。
「…………」
ユウトはしばらく依頼書を眺めていたが、やがて何かを思い付いたように顔を上げた。
「……ミレアさん!」
「はい?」
受付から返事が聞こえてくる。
ユウトがカウンターへ向かうと、ミレアは手元の書類から顔を上げた。
「ちょっと聞きたいんだけど」
「何でしょう?」
「この遺跡調査ってさ、何を調べるの?」
「あちらですか」
ミレアはユウトの指差した依頼書へ視線を向けた。
そして、何かを察したように口を開く。
「受けられませんよ?」
「まだ何も言ってないじゃん!」
「ユウトさんですから」
「どういう意味!?」
「そのままの意味です」
ミレアがにこやかに答えると、背後からリトの笑い声が聞こえてきた。
どうやら、この数日間でミレアにもすっかり性格を把握されてしまったらしい。
ユウトとしては少々不満だったが、今は言い返している場合ではなかった。
「いや、受けられないのは分かってるけどさ。どんな遺跡なのか気になって」
「……そういうことでしたか」
ミレアは少し考えた後、カウンターの下から資料を取り出した。
「アルヴェインから北東へしばらく進んだ森の中に、古い遺跡があります」
「北東か……」
ユウトは頭の中で街の周辺を思い浮かべた。
まだアルヴェインへ来て数日しか経っていないため、街の外については知らない場所の方が多い。
「遺跡自体は前からあったの?」
「はい。ただ、すでに何度も調査されていて、特に価値のあるものも見つからなかったため、長い間放置されていました」
「……じゃあ、なんで今さら?」
ユウトが首を傾げると、ミレアは資料の一部を指差した。
「数か月ほど前、その遺跡で、これまで確認されていなかった通路が発見されたんです」
「……新しい通路?」
「正確には、以前まで壁だった場所が崩れ、その奥に通路が見つかったそうです」
「へぇ……!」
ユウトは思わず身を乗り出した。
古い遺跡の中に、今まで誰も知らなかった通路が隠されていた。
それだけでも十分に興味を引かれる話だった。
帝国でも、地下に残された遺跡を調べたことで、思いがけない発見に繋がった。
今回も同じように、これまで知られていなかった何かが残されているかもしれない。
「そのため、冒険者ギルドから新たに調査依頼が出されたんです」
「なるほどねぇ……」
ユウトは改めて依頼書へ目を向けた。
しかし、一つ気になることがあった。
「でもさ、Cランクなら誰か行きそうじゃない?」
「ええ」
「じゃあ、なんでまだ残ってんの?」
すでに数か月も経っているというのに、依頼は達成されていない。
それだけ難しい調査なのだろうか。
ユウトの問いに、ミレアの表情が少し真剣なものへ変わった。
「……それには理由があります」
「理由?」
「すでに何組かの冒険者が調査へ向かっています」
「行ってるんじゃん」
「ですが、誰も新しく発見された区画の奥まで到達できていません」
「……なんで?」
ミレアは手元の資料を一枚めくった。
「魔物です」
「……魔物?」
「はい。新しい通路の先で、巨大なゴーレムのような魔物が確認されています」
「……ゴーレムか」
その言葉に、ユウトは僅かに眉を動かした。
ゴーレムと聞けば、ユウトが目を覚ました遺跡で遭遇した防衛機構のことを思い出す。
あの時も、遺跡を守るように複数の竜型ゴーレムが現れた。
もちろん、今回の魔物が同じようなものとは限らない。
だが、古い遺跡の奥にゴーレムがいるという話には、どうしても興味を引かれてしまう。
「……かなり強いの?」
隣にいたシエルが尋ねた。
ミレアは真剣な表情で頷いた。
「最初に遭遇したCランクの冒険者たちの報告では、攻撃がほとんど通用しなかったそうです」
「へぇ……」
「幸い死者は出ていませんが、負傷者も出ています」
その言葉に、ユウトも少し表情を引き締めた。
ゴーレムがどのような存在なのかは分からないが、実際に負傷者が出ている以上、簡単な相手ではなさそうだった。
「Cランクでも無理なのか」
「その後の報告を踏まえ、ギルドでは現在、少なくともBランク相当の危険度があると判断しています」
「……Bか」
ユウトが考え込んでいると、隣でシアが嬉しそうに声を上げた。
「主!」
「ん?」
「アーマードベアより強いっす!」
「……だな」
二人は思わず顔を見合わせた。
未知のゴーレム。
しかも、以前遭遇したアーマードベアより危険度が高いという。
ユウトにとって、それは少しばかり気になる情報だった。
「…………」
そんな二人を見ていたリトが、呆れたように眉をひそめる。
「……なんでちょっと嬉しそうなんだよ」
「嬉しくないよ!」
「主、顔笑ってるっす」
「シア!」
ユウトが慌てて口元を引き締める。
しかし、その反応をミレアが見逃すはずもなかった。
「……ユウトさん」
「はい」
「念のため申し上げておきます」
「何?」
ミレアは資料を置き、真っ直ぐユウトを見つめた。
「行かないでくださいね?」
「…………」
ユウトは一瞬、言葉に詰まった。
「現在、この依頼そのものをBランクへ変更することも検討されています」
「元々Cだったから、まだCって書いてあるの?」
「はい。正式な危険度の判定には、もう少し情報が必要ですので」
「なるほどねぇ……」
依頼書の推奨ランクはC。
しかし、実際にはそれ以上の危険が待っている可能性が高い。
だからこそ、ミレアも慎重になっているのだろう。
「ですから、絶対に行かないでください」
「分かったって!」
「……本当に?」
「行かないよ!」
「……ならいいのですが」
ミレアは疑わしそうにユウトを見つめた。
その視線が少々痛かったが、ユウトは気にしないことにした。
もっとも、気になることがなくなったわけではない。
「でもさ、その新しい通路って、ゴーレムがいるだけ?」
「……いえ」
ミレアは少し考えてから、別の資料を取り出した。
「最初に調査へ向かった冒険者たちが、ゴーレムと遭遇する前に石板を発見しています」
「……石板?」
「そこに、文字らしきものが刻まれていたそうです」
「……文字?」
その瞬間、ユウトの表情が変わった。
先ほどまで浮かんでいた好奇心混じりの笑みが消え、ミレアへ真剣な視線を向ける。
シエルも何かを察したように顔を上げた。
「……どんな文字なの?」
シエルが尋ねると、ミレアは申し訳なさそうに首を横へ振った。
「分かりません」
「……読めないの?」
「はい。少なくともギルドで確認した限り、既知の文字とは一致しなかったそうです」
「…………」
ユウトは何も言わず、シエルへ視線を向けた。
シエルも同じようにユウトを見ている。
誰にも読めない文字。
その言葉が、二人の中である記憶を呼び起こしていた。
帝国の遺跡で見つけた、古い文献。
誰も理解できなかったはずの文字を、ユウトだけは読むことができた。
そこに書かれていたのは、この世界の成り立ちに関わる重大な記述だった。
もちろん、今回の石板にも同じ文字が刻まれているとは限らない。
単に、この大陸で使われていた古い文字なのかもしれない。
しかし、今のユウトにとっては、見過ごすことのできない情報だった。
「……それ」
「ええ」
シエルが小さく頷いた。
「かなり気になるわね」
「……だよな」
二人の様子を見ていたミレアが、不安そうに眉をひそめた。
「……ユウトさん?」
「何?」
「気になるのは構いません」
「うん」
「行かないでくださいね?」
「分かってるって!」
ユウトは元気よく答えた。
しかし、ミレアの表情は晴れない。
「…………」
「何?」
「いえ……」
ミレアは小さく息を吐き、手元の資料を片付け始めた。
「皆さんがCランク以上になった時、まだ調査が完了していなければ、その時に改めてご相談ください」
「……なるほど」
ユウトは小さく頷いた。
そして、何かを決めたように立ち上がる。
「……よし!」
「はい?」
「帰ろう!」
「……え?」
突然の言葉に、ミレアが目を丸くした。
「行くぞ!」
「主! 了解っす!」
ユウトが足早に出口へ向かうと、シアも慌ててその後を追い掛けた。
シエルとリトは一瞬顔を見合わせ、揃ってため息を吐く。
「……ちょっと待ちなさい」
シエルが声を掛けたものの、ユウトはすでに扉へ手を掛けようとしていた。
「……アニキ」
リトも何か言いたそうにしている。
だが、その二人よりも先に声を上げたのはミレアだった。
「ユウトさん!」
「何!?」
ユウトが振り返る。
「……行きませんよね?」
「行かないって!」
「本当に?」
「本当!」
「…………」
ミレアはしばらくユウトを見つめていたが、やがて諦めたように息を吐いた。
「……分かりました」
「じゃあ、またな!」
「はい。お気をつけて」
ユウトは元気よく手を振り、そのままギルドを出ていった。
シアが続き、シエルとリトも二人の後を追う。
賑やかな足音が遠ざかっていくのを見送りながら、ミレアは小さく首を傾げた。
「…………」
ここ数日は、以前と違って問題なく依頼をこなしていた。
少しずつではあるが、信用してもいいのではないかと思い始めていたところだった。
それなのに。
(……なんでしょう、この感じ)
説明している時から、ユウトの反応が妙に気になっていた。
特に、誰にも読めない文字が発見されたと伝えた時。
それまでとは明らかに表情が違っていたのだ。
「…………」
ミレアはしばらく扉を見つめていたが、やがて頭を横へ振った。
考えすぎかもしれない。
そう自分に言い聞かせるものの、胸の奥には嫌な予感が残っていた。
◇
「……で?」
冒険者ギルドから少し離れたところで、リトが口を開いた。
「どこ行くんだ?」
「決まってるだろ」
ユウトは振り返り、得意げに笑った。
その表情を見た瞬間、シエルが呆れたようにため息を吐く。
「……遺跡ね」
「正解!」
「やっぱり!」
リトが思わず声を上げた。
一方、シアは楽しそうに目を輝かせている。
「主! 行くっすか!」
「おう!」
ユウトが力強く頷くと、リトは額へ手を当てた。
「……でもアニキ」
「ん?」
「さっき行かないって言ったよな?」
「言ったよ」
「じゃあ、なんで行くんだ?」
当然の疑問だった。
ミレアは何度も行かないように注意していたし、ユウトもそのたびに行かないと答えていた。
それなのに、ギルドを出た途端に遺跡へ向かうと言い出したのだから、リトが呆れるのも無理はない。
しかし、ユウトはまったく悪びれた様子を見せなかった。
「だってさ」
そう言って振り返ると、口元に小さな笑みを浮かべた。
「俺たちが受けられないのは、遺跡の調査依頼だろ?」
「……そうだな」
「俺たち、依頼受けてないじゃん」
「……は?」
リトが眉をひそめる。
ユウトは得意げに人差し指を立てた。
「つまり、偶然遺跡に迷い込んでしまったってこと!」
「しまったって、まだ行ってもいねぇけどな」
「細かいことは気にすんな!」
「細かくねぇよ!」
リトが即座に突っ込んだ。
その横では、シエルが呆れたように首を振っている。
「ほんと、あなたって屁理屈は得意なんだから……」
「主らしくなってきたっす!」
シアはなぜか嬉しそうだった。
ユウトはそんな二人の反応にも動じず、アルヴェインの北東の方角へ視線を向けた。
「だからさ、偶然そうなってしまったなら問題なくね?」
「問題しかない気がするわ」
「気のせいだ!」
ユウトが即答すると、シエルはますます呆れた顔になった。
もちろん、ユウト自身も分かっていないわけではない。
依頼を受けていないからといって、危険な遺跡へ勝手に向かっていい理由にはならない。
まして、ミレアには行かないと約束したばかりだ。
それでも、今はどうしても確かめたいことがあった。
「……ミレアさんに怒られるっすよ?」
シアが少し心配そうに尋ねた。
「バレなきゃ大丈夫!」
ユウトは胸を張って答える。
「……アニキ」
リトが低い声で呼び掛けた。
「なんだ?」
「この前、信用が大事って言われたばっかだよな?」
「…………」
ユウトの動きが止まった。
確かに、ミレアからは何度も説明された。
冒険者ランクは戦闘能力だけでなく、依頼の達成実績や、ギルドからの信用によって決まるのだと。
そして、ようやくここ数日、問題なく依頼をこなしてきたところだった。
そこへ勝手に遺跡へ向かったと知られたら、どうなるか。
考えなくても、ある程度は想像できた。
「…………」
「……アニキ?」
リトがじっと見つめる。
ユウトは少し考えた後、静かに口を開いた。
「……過去は振り返らない主義なんだ」
「便利すぎるだろ、その言葉!」
リトの突っ込みが響いた。
シエルも呆れたように肩をすくめたが、ユウトは今度こそ真剣な表情を浮かべた。
「……それにさ」
「何よ?」
「読めない文字があるんだろ?」
「…………」
その言葉に、シエルの表情も変わった。
「……ええ」
「今まで誰も読めなかった文字。俺たちにも読めるか分からないけど、確かめてみたいんだ」
ユウトは北東の方角を見つめたまま続けた。
「もしかしたら、人間界で見つけた文献と関係があるかもしれない」
「……そうね」
シエルも小さく頷いた。
帝国の遺跡で見つけた文献には、世界が三つに分けられたという記述が残されていた。
あの言葉が何を意味しているのか、まだ十分に理解できていない。
そして今、魔族大陸の古い遺跡で、誰にも読めない文字が刻まれた石板が発見されている。
もちろん、二つに関連があるとは限らない。
だが、これまでの旅で幾つもの謎に触れてきたユウトにとって、その可能性を確かめずにはいられなかった。
「……今のあなたなら、読める可能性がある」
シエルが静かに言った。
「だろ?」
ユウトは小さく笑った。
成体への進化を経て、以前よりも解析できることは増えている。
それに、あの日本語の文献を読めたのは自分だけだった。
今回の石板が同じようなものなのか、それともまったく別の文字なのか。
答えは、実際に見てみなければ分からない。
「……でも、ミレアさんが危険だと言っていたことは忘れないで」
シエルが念を押す。
「ああ、分かってる」
「本当に分かってるの?」
「今回はちゃんと!」
ユウトが頷くと、シエルは小さくため息を吐いた。
どうやら、止めても聞くつもりはなさそうだった。
リトもそんな二人を見比べた後、諦めたように肩をすくめる。
「……まったく。結局行くことになるんだな」
「そういうこと!」
「主! 楽しみっす!」
シアが元気よく声を上げた。
ユウトは仲間たちへ笑顔を向けると、改めて北東の方角へ視線を戻した。
長い間放置されていた遺跡。
新たに発見された通路。
その奥を守るように存在する、巨大なゴーレム。
そして、誰にも読めない文字が刻まれた石板。
話を聞いただけでも、調べる価値は十分にあるように思えた。
「……確かめに行こう」
ユウトは静かに呟いた。
「その遺跡に、何があるのか」
そして、迷うことなく歩き始める。
シアがその後へ続き、シエルとリトも顔を見合わせてから歩き出した。
こうして、Fランク冒険者であるユウト一行は、Bランク相当の危険が待ち受ける遺跡へ、依頼を受けることなく勝手に向かうことになった。
もちろん、そのことをミレアはまだ知らない。
せっかく積み重ね始めた信用が、早くも危機に瀕していることも含めて。
第270話を読んでいただきありがとうございます!
Bランク相当の魔物、そして誰にも読めない文字が残された遺跡。
もちろんFランクのユウトたちに依頼を受ける資格はありません。
ならば依頼じゃなければ問題ない――のでしょうか(笑)
果たして遺跡には何が待っているのか。
次回もぜひお楽しみに!
「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、ブックマークや評価で応援していただけると、とても励みになります!
それでは、また次回お会いしましょう!




