表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
25/56

第二十五話 ゴブリンの集落

第二十五話です!


行方不明事件を追うユウトたちは、ついに森の奥でゴブリンの集落を発見します。


ですが、どうやら想像していた状況とは少し違うようで……。

 補佐機構が反応を示した方向へ進むこと数分。


 ユウトたちは足を止めていた。


「見えた」


 小声で呟く。


 木々の隙間。


 その先に小さな集落があった。



 粗末な木の柵。


 簡素な小屋。


 焚き火の跡。


 まるで小さな村のようだった。


「ゴブリン?」


「たぶん」


 シエルが頷く。


 集落の中には小柄な人影が見える。


 緑色の肌。


 尖った耳。


 間違いない。


 ゴブリンだった。



 だが。


 ユウトは違和感を覚えていた。


「なんか思ってたのと違うな」


「何が?」


 シエルが小声で尋ねる。


 ユウトは集落を見回した。


「もっと野生っぽいと思ってた」


「野生?」


「こう……好き勝手に動き回ってるというか」


 だが実際は違う。


 木を運ぶ者。


 火を起こす者。


 周囲を警戒する者。


 どちらかと言えば。


 生活している。


 そんな印象だった。


「意外とちゃんとしてるんだな」


「偏見ね」


「そうか?」


 ユウトは首を傾げた。



「人間は?」


 ユウトが周囲を見渡す。


 すると。


 シエルが一点を指差した。


「あれ」


 視線の先。


 柵の内側に人影が見える。


 数人。


 ロープで拘束されている。



「いたな」


「ええ」


 生きている。


 少なくとも見た限りでは。


 傷はある。


 疲れてもいる。


 だが生存していた。


「助ける?」


 シエルが聞く。


 ユウトは少し考えた。



「……その前に」


「ん?」


「なんで生かしてるんだ?」


 そこだった。


 襲ったのなら殺せばいい。


 食料ならもっと別の扱いになるはずだ。


 だが。


 ゴブリンたちは捕らえた人間を生かしている。



「理由がある?」


「たぶん」


 シエルも同意した。


 少なくとも。


 ただの略奪ではなさそうだった。



 その時だった。


 集落の奥から。


 一際大きな影が現れる。


 普通のゴブリンより頭一つ大きい。


 粗末ながらも装飾の付いた槍を持っている。


「あれは?」


「長かもしれない」


 シエルが小さく呟く。



 ゴブリンたちは道を開く。


 まるで。


 その存在を敬うように。


 大きなゴブリンは捕らえた人間たちを見回し。


 そして。


 森の奥を見つめた。


 どこか警戒するように。


 怯えるように。



「……なんか変だな」


 ユウトは眉をひそめる。


 あれは人間を恐れている顔ではない。


 もっと別の何かを恐れている。


 そんな風に見えた。



 そして次の瞬間。


 ゴブリンの長がこちらを振り向いた。


 目が合う。


 一瞬だった。


 だが。


 ゴブリンの長は確かに反応した。


 驚愕。


 困惑。


 そして――恐怖。



「見つかった?」


「ええ。多分あなたを見てる」


 シエルが答える。


 ユウトは首を傾げた。


 だが。


 ゴブリンの長の視線は。


 ユウトから離れなかった。

第二十五話を読んでいただきありがとうございました!


ついにゴブリンたちの集落へ辿り着きました。


ユウトが思っていたよりも組織的に生活しているゴブリンたち。

そして生きていた行方不明者たち。


どうやら今回の事件は、単純な魔物討伐では終わらなさそうです。


そして最後に現れたゴブリンの長。


彼が見せた反応には、一体どんな意味があるのでしょうか。


次回、少しずつ事件の核心へ近付いていきます!


ブックマーク・評価・感想をいただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ