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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第二十一話 止められるほど気になる

第二十一話です!


気になっていた行方不明事件について、受付嬢から話を聞くことになったユウト。


原因不明。

調査に向かった冒険者も行方不明。


危険だから近付くなと言われるほど、気になってしまうようです。

 翌日。


 ユウトは再びギルドを訪れていた。


「おはようございます」


「あっ」


 受付嬢がこちらを見る。


 そして。


 嫌な予感がしたような顔になった。


「おはようございます……」


「なんでそんな反応なんだ?」


「いえ、別に」


 絶対何かある。


 ユウトはそう思った。



 依頼掲示板を見る。


 昨日と大きく変わった様子はない。


 だが。


 気になる依頼だけは頭から離れなかった。


「なぁ」


「なんでしょう?」


 受付嬢が警戒したような顔をする。


「昨日の行方不明の依頼なんだけど」


「ダメです」


「まだ何も言ってないよね?」


「どうせ受けたいんですよね?」


「受けられないんだろ?」


「受けられません」


「なら話くらいは聞かせてよ」


 受付嬢は少し悩んだ。


 そして観念したようにため息をつく。



「最初は薬草採取の依頼だったんです」


「薬草採取?」


「はい」


 危険とは無縁に聞こえる。


「でも戻ってこなかった」


 ユウトの表情が少し真面目になる。


「その後、確認のために二人組の冒険者が向かいました」


「戻らなかった?」


「戻りませんでした」


「その後も?」


 受付嬢は小さく頷く。


「現在確認できているだけで五名です」


 五人。


 決して少ない数ではない。



「魔物じゃないのか?」


「分かりません」


「またそれか」


「本当にわからないんです」


 正論だった。


 ユウトは黙る。


「森自体はホーンウルフの生息地より少し奥です」


「へぇ」


「だから余計に不自然なんです」


 ホーンウルフ程度なら新人でも依頼になる。


 そんな場所で五人も消える。


 確かにおかしい。



 ギルドを出た後。


 シエルが隣を歩く。


「どう思う?」


「何かいる」


「雑だな」


「何かいる」


 大事なことらしい。


「魔物か?」


「たぶん」


「たぶん?」


「分からない」


 珍しくシエルも断言しない。



 その日の夕方。


 宿へ戻ったユウトはベッドへ寝転がっていた。


 天井を見上げる。


 行方不明者五人。


 原因不明。


 調査隊も戻らない。


「気になるなぁ……」


 呟く。


 すると。


《対象地域への興味を確認》


「お前は黙ってろ」


《肯定》


「肯定するな」


 補佐機構は今日も意味が分からなかった。


 だが。


 ユウトの中では既に決まっていた。


 気になる。


 それだけで十分だった。

第二十一話を読んでいただきありがとうございました!


今回は行方不明事件についての情報収集回でした。


分かっているのは、複数の冒険者が戻ってきていないことだけ。

原因も正体も不明です。


そしてユウトは案の定気になっています。


危険だからやめておけと言われるほど、逆に気になるのはなぜなんでしょうね。


次回からは少しずつ事件の核心へ近付いていく予定です!


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