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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー
第二章 広がる世界

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209/220

第二百九話 沈黙の遺跡

長い沈黙が続いていた場所。


その静けさの奥には、まだ誰も知らない真実が眠っています。


それでは、第209話をお楽しみください!

 王城地下へ続く石階段は、思っていた以上に深かった。


 一段、また一段。


 足音だけが静寂の中へ吸い込まれていく。


「……随分と深いっすね」


 シアが周囲を見回しながら小声で呟く。


「何百年も封鎖されていた場所だ。何があっても不思議じゃねぇ」


 リトも警戒を解かない。


 やがて階段を下りきると、目の前には巨大な石造りの通路が広がっていた。


 壁一面には見たこともない文字が刻まれている。


「これは……」


 ユウトが壁へ近づく。



《古代文字を検知》


《解析を開始します》



 淡い光が文字の上を流れる。



《古代文字解析率 12.6%》



「また増えた……」


 以前までほとんど進まなかった解析率が、一気に跳ね上がっている。


「何か分かるの?」


 シエルがそっと尋ねる。


 ユウトは首を横に振った。


「まだ断片的だ。でも……この場所そのものが解析を助けてくれてるみたいだ」


 さらに奥へ進む。


 古代文字は途切れることなく壁や柱へ刻まれ続けていた。


 その数は尋常ではない。



《解析速度上昇》


《周辺環境より大量の情報を取得しています》


《古代文字解析率 18.4%》



「……すごい勢いだ」


 その時だった。


 補佐機構の表示が切り替わる。



《未知魔力を検知》


《周囲の未知魔力濃度が急上昇しています》


《未知魔力解析を開始》



「こっちもか……」


 ユウトの表情が引き締まる。


 この地下には古代文字だけではない。


 皇帝を蝕んでいた黒い霧と同じ魔力が、空気そのものに溶け込んでいる。


 歩けば歩くほど濃くなっていくのが分かった。



《未知魔力解析率 9.8%》



 シエルが足を止めた。


「……気配を感じるわね」


「何かいるっす」


 リトも剣へ手を掛ける。


「あぁ…俺もだ」


 通路の奥。


 闇の向こうから、かすかな気配が流れてくる。


 生き物とも、人とも違う。


 得体の知れない何か。


 ユウトは静かに拳を握った。


「……行こう」


 その一歩が、長い間閉ざされていた真実へと近づく第一歩になるとは、まだ誰も知らなかった。

第209話を読んでいただきありがとうございます!


ついに始まった地下遺跡の探索。

ここからは少しずつ世界の謎が明らかになっていきます!


「面白い!」「続きが気になる!」と思っていただけましたら、ブックマークや高評価で応援していただけると、とても励みになります!


それでは、また次回お会いしましょう!

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