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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー
第二章 広がる世界

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第百九十九話 帝国の歓迎

いつもお読みいただきありがとうございます!


皇帝との謁見を終えたユウトたち。


帝国の厚い歓迎を受けながら、旅の目的でもある図書館へ向けて新たな一歩を踏み出します。


それでは、第199話をお楽しみください!

「古代文字を調べたい、か……」


 皇帝は紹介状を丁寧に机へ置くと、小さく頷いた。


「事情は理解した」


「帝国には大陸最大規模の図書館がある。古代文明や失われた文字に関する資料も数多く保管されている」


 その言葉にユウトの表情がぱっと明るくなる。


「本当ですか!」


「うむ」


「本来であれば許可が必要だが、そなたらはルシアンの命の恩人だ。特別に閲覧を許可しよう」


「ありがとうございます!」


 思わず深々と頭を下げる。


「主!やったっすね!」


 シアも嬉しそうに飛び跳ねた。


「これで無駄足にならずに済みそうね」


 シエルも安堵したように微笑む。


 リトも腕を組み、小さく息を吐いた。


「これだけでも帝国まで来た価値はありそうだな」


 皇帝はそんな四人を見渡し、穏やかに口を開く。


「今日は旅の疲れもあるだろう」


「図書館の見学は明日とし、今夜は城へ泊まっていくとよい」


「え?」


 ユウトは思わず間の抜けた声を漏らした。


「城に……ですか?」


「もちろんだ」


「恩人を粗末にもてなすようでは帝国の名が廃る」


「いやいやいや!」


「そんな恐れ多いですよ!」


 ユウトは両手をぶんぶんと振る。


「主、城っすよ!城!」


「ベッドふかふかっすかね!」


 目を輝かせるシア。


「お前はそんなことばっか考えてるな」


 リトが呆れたように突っ込む。


「いや、主だって気になってるっすよね?」


「……まぁ、少しは…どんな食事なのかぁ…とか」


「きっと食べたこともないような肉っす!」


 二人のやり取りに、ルシアンがくすりと笑う。


「みんな面白いね」


「こんなに賑やかな冒険者は初めて見たよ」


「賑やかなのはこいつらだけだからな」


「おい!」「ひどいっす!」


 ユウトとシアの声が綺麗に重なった。


 その様子に、近衛兵たちの表情までわずかに緩む。


 重苦しかった謁見の間に、自然な笑い声が広がっていた。


 皇帝もまた、小さく笑みを浮かべる。


「ルシアン」


「はい、父上」


「客人たちを部屋まで案内して差し上げなさい」


「うん!」


 嬉しそうに頷くルシアン。


「じゃあみんな、行こう!」


 ユウトたちは皇帝へ一礼すると、謁見の間を後にした。


 静寂が戻る。


 皇帝はゆっくりと玉座へ腰を下ろした。


「……良い仲間たちだ」


 そう呟き、机に置かれた書類へ手を伸ばす。


 その瞬間だった。


「…………っ」


 一瞬だけ、頭を押さえる。


 視界の端を黒い何かがよぎった気がした。


「……気のせい、か」


 皇帝は軽く首を振ると、何事もなかったかのように執務へ戻る。


 その表情に、先ほどまでの穏やかな笑みは残っていた。

最後までお読みいただきありがとうございました!


今回は帝国の歓迎と、束の間の穏やかな時間をお届けしました。


旅の目的である古代文字の調査も、いよいよ本格的に動き出します。


しかし、その平穏の裏では少しずつ何かが動き始めているようで……。


この先の展開も、ぜひ楽しみにしていただけると嬉しいです!


面白いと思っていただけましたら、ブックマークや評価で応援していただけると励みになります!


それでは、また次回お会いしましょう!

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