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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第十五話 初めての魔物

第十五話です!

ユウト、初めての依頼へ向かいます!

 街を出てしばらく。


 ユウトたちはホーンウルフの生息する森へと足を踏み入れていた。


「思ったより普通の森だな」


「そう?」


 シエルは周囲を見渡しながら歩いている。


 警戒しているのだろう。


 対してユウトは少し緊張していた。


 これが冒険者としての初依頼。


 そして人生初の魔物討伐だ。


「なぁシエル」


「なに」


「ホーンウルフって強いのか?」


 シエルは少し考えた。


「初心者なら死ぬかもね」


「怖っ!?」


 思わず足が止まる。


「でも初心者向け依頼だったぞ!?」


「だから初心者でも受ける」


「いやいやいや」


「これが討伐出来なきゃその冒険者にはどのみち先はないわ」


「……そうですか」


 初心者向けとは。


 ユウトはその言葉の意味を考え直した。



 森の中を進んでいると。


 ふと頭の中で声が響いた。


《解析開始》


「おっ?」


 視界の端に文字が浮かぶ。


【薬草】


品質:低


「おぉ」


 さらに別の草を見る。


【薬草】


品質:中


「便利だなこれ」


「どうしたの?」


「いや、なんか見える」


「また?」


 シエルは少しだけ呆れた顔をした。


 最近のユウトは突然叫ぶことが多い。


「今度は薬草だ」


「薬草?」


「品質が分かる」


「……変な能力ね」


「そうなのか?」


「少なくとも聞いたことはない」


 ユウトは少し嬉しくなった。


 終焉竜っぽい能力が増えてきた気がする。


 まあ本人はまだ弱いと思っているが。



 それからさらに進む。


 すると。


《反応確認》


「ん?」


 ユウトの足が止まる。


 シエルも同時に周囲を見渡した。


「気づいた?」


「何かいる?」


 シエルは頷く。


「いる」


 その時。


 草むらが揺れた。


 ガサッ。


 ユウトは思わず身構える。


 そして。


 ゆっくりと現れた。


 灰色の毛並み。


 鋭い牙。


 額に生えた一本の角。


【ホーンウルフ】


危険度:D


脅威評価:低


「いた……」


 初めて見る魔物だった。


 思っていたより大きい。


 大型犬どころではない。


 普通の狼より一回り以上大きい。


「結構怖いな」


「一匹なら問題ないでしょ」


 シエルが言う。


 だが。


 その直後だった。


 ガサッ。


 ガサガサッ。


 別の草むらも揺れた。


「……ん?」


 ユウトの額を嫌な汗が流れる。


 さらに。


 ガサッ。


 ガサッ。


 ガサガサッ。


 森の奥で赤い瞳が光った。


 一つ。


 二つ。


 三つ。


 四つ。


 五つ。


 六つ。


 七つ。


 八つ。


「……なぁ」


「なに」


「群れって何匹から群れ?」


 シエルは少し数える。


「十匹くらい?」


「多くね!?」


 思わず叫んだ。


 目の前には既に十匹近いホーンウルフ。


 しかもまだ増えている気がする。


 するとシエルは平然と言った。


「ホーンウルフは群れで行動する魔物だから」


「聞いてねぇ!!」


「言った」


「そうだっけ!?」


 ユウトの叫びが森に響いた。


 ホーンウルフたちは、そんな二人を囲むようにゆっくりと距離を詰めてくる。


 人生初の魔物討伐。


 どうやら、思っていたより大変そうだった。

ついにホーンウルフ登場!

でも思ったより数が多いようです。

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