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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第十四話 初めての依頼

第十四話です!

ユウト、冒険者として初めての依頼を受けます!

 冒険者証を受け取りながら、ユウトは思わず笑みを浮かべた。


「冒険者かぁ……」


 少し前まで洞窟で暮らしていたとは思えない。


 気が付けば人になり。


 街へ来て。


 冒険者にまでなっていた。


 手の中の金属製プレートを眺めながら、ユウトはしみじみと呟く。


「なんか実感ねぇな」


「そう」


 シエルの反応は薄い。


「もうちょっと感動しろよ」


「なぜ?」


「いや、冒険者だぞ?」


「ただの仕事じゃない」


「夢がねぇな!?」



 ユウトは掲示板の前へ向かった。


 大量の依頼書が並んでいる。


 薬草採取。


 荷物運び。


 魔物討伐。


 どれも異世界らしくて面白そうだ。


「おぉ……」


 思わず見入ってしまう。


 すると。


「何を受けるの?」


 シエルが隣で尋ねた。


「そうだなぁ」


 ユウトは依頼書を眺める。


 危険度B。


「無理」


 即却下。


 危険度C。


「無理」


 これも却下。


 そして。


 ユウトの視線が一枚の依頼書で止まった。


【ホーンウルフ討伐】


「これだ」


 シエルが依頼書を見る。


「一番簡単な依頼ね」


「初心者だからな」


「終焉――」


「言うな」


 食い気味だった。


 シエルが小さく肩を竦める。


「なぜそれを選んだの?」


「ん?」


「もっと難しい依頼もあるのに」


 ユウトは依頼書を見ながら答える。


「死にたくないから」


「……」


「俺、自分がどれくらい強いのかまだ分かってないんだぞ?」


 人化したばかり。


 戦闘経験もほとんどない。


 終焉竜と言われても実感がない。


「まずはできそうなことからやる」


 それがユウトの結論だった。


 すると。


 シエルが少しだけ目を細める。


「……なるほど」


「なんだよ」


「意外と考えてるのね」


「いま絶対ディスったよね!?」



 依頼を受注すると、受付嬢が説明してくれた。


「討伐証明としてホーンウルフの右耳をお持ちください」


「右耳ね」


「群れで行動することもありますので、お気を付けください」


 ユウトは真面目に頷いた。


 初依頼だ。


 さすがに少し緊張する。


「じゃあ行くか」


「ええ」


 シエルも頷く。


 二人はギルドを後にした。


 街の門を抜け。


 ホーンウルフが出没する森へ向かう。


 その時のユウトは、まだ知らない。


 この依頼が、思っていた以上に自分の常識を壊すことになるなんて。

初依頼受注回でした!

次回はいよいよホーンウルフ討伐へ向かいます。

面白かったらブックマーク・評価いただけると嬉しいです!

そして、明日から1日2話投稿していきます!

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