第十三話 冒険者ギルド
第十三話です!
冒険者ギルドへ突入します!
大きかった。
ユウトは思わず見上げる。
「おぉ……」
冒険者ギルド。
石造りの巨大な建物。
入口だけでも酒場より広い。
冒険者たちが次々と出入りしている。
「マジでギルドだ……」
「だから何度も言ってる」
シエルは呆れたように言った。
だがユウトの興奮は止まらない。
「いやだってギルドだぞ!?」
「うるさい」
「すみません」
反射的に謝った。
◇
中へ入った瞬間。
空気が変わる。
酒の匂い。
武器の音。
依頼書が貼られた巨大な掲示板。
そして大量の冒険者。
「すげぇ……」
完全に異世界だった。
ユウトはキョロキョロと周囲を見回す。
すると。
ドン。
「うおっ」
また誰かにぶつかった。
今日はよくぶつかる日らしい。
「前見ろよ坊主」
「すみません!」
即謝罪。
冒険者は怪訝そうな顔をしたが、そのまま去っていった。
ユウトはほっと息を吐く。
「怖ぇ……」
「あなた終焉竜でしょう」
「関係ないだろ!」
人間相手は普通に怖い。
終焉竜なのに。
◇
その時。
ユウトの視界に一枚の依頼書が入った。
【ホーンウルフ討伐】
危険度:D
推奨冒険者ランク:F
「おっ」
思わず見入る。
すると。
頭の中で何かが反応した。
《解析開始》
「え?」
次の瞬間。
依頼書の情報が増えた。
【ホーンウルフ】
危険度:D
群れ行動:あり
脅威評価:低
総合判定:
《一般冒険者向け》
「おぉぉ!?」
ユウトは思わず声を上げた。
「なに今!?」
シエルが振り返る。
「どうしたの?」
「なんか見えた!」
「また?」
「またってなんだよ!」
だがシエルは少し考え込んだ。
「……終焉竜の権能かもしれない」
「権能?」
「分からない」
「お前そればっかだな!」
◇
その時。
ギルドの奥から歓声が上がった。
「おぉぉぉぉ!」
「帰ってきたぞ!」
冒険者たちがざわめく。
視線の先。
そこには巨大な熊の魔物を引きずるパーティーがいた。
歴戦の冒険者たち。
見るからに強い。
ユウトは思わず呟く。
「すげぇ……」
するとシエルが首を傾げる。
「そう?」
「いや強そうだろ」
「普通」
「お前基準おかしいからな!?」
だがその時だった。
頭の中で再び声が響く。
《対象を解析します》
ユウトは目を見開く。
冒険者たちの頭上に文字が浮かんでいた。
【人族】
脅威評価:D
剣術適性:C
危険度:低
「えっ」
さらに隣。
【人族】
脅威評価:C
火属性適性:B
危険度:中
「えぇぇぇ!?」
ユウトは思わず声を上げた。
どうやら。
自分のステータスだけではなく。
他人を解析する能力まで手に入れ始めているらしい。
だが数値は見えない。
分かるのは危険度と適性だけ。
それでも十分だった。
「シエル!」
「なに」
「俺、新しい能力覚えたかもしれん!」
「そう」
「反応薄っ!?」
シエルはいつも通りだった。
だが。
彼女の頭上を見た瞬間。
ユウトは固まった。
【古代白銀竜】
危険度:SS
脅威評価:A
魔力制御:S
竜術適性:S
総合評価:
《高位古代竜種》
「うわぁ……」
「なに」
「いや……」
ユウトは思った。
やっぱりこの人。
めちゃくちゃ強い。
そして同時に。
自分の評価を見てみたい気持ちも湧いてきた。
終焉竜の幼体。
今の自分は、一体どれくらいなのだろうか。
次回はいよいよ冒険者登録かもしれません。
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