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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー
第二章 広がる世界

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第百三十話 試される者

 白い羽に導かれ、ユウト達は迷いの山を進みます。


 その山は、人の常識では測れない不思議な力を秘めていました。

 白い羽の導きを頼りに、ユウト達は迷いの山を進んでいた。


 森の景色は変わらない。


 だが確かに前へ進んでいる感覚だけはあった。


「不思議っすね」


 シアが辺りを見回す。


「何がだ?」


「迷ってる感じはしないのに道が見えないっす」


 言われてみればそうだった。


 獣道は途中で消え。


 木々の間を歩いているだけ。


 それなのに二人とも迷うことなく足を進めている。


「羽のおかげか」


 ユウトは白い羽を見つめる。


 その光は、以前より少し強くなっていた。


 その時だった。


「止まれ」


 ユウトが手を前に出す。


「どうしたっす?」


 目の前には崖。


 あと一歩踏み出していれば落ちていた。


「危なっ……」


 シアは思わず後ずさる。


「さっきまで無かったよな?」


「無かったっす」


 二人は顔を見合わせる。


 山が変わっている。


 いや


 二人の周囲だけが変わっているのかもしれない。


「試されてるな」


 ユウトが呟く。


「でもシエルがいるなら進むだけだ」


 白い羽が再び光る。


 すると崖の脇に一本の細い道が現れた。


「……」


 ユウトは迷わず歩き出す。


 シアもその後を追う。


 その瞬間、崖は霧のように消えた。


「えっ!?」


「幻覚……?」


 いや。


 違う。


 迷いの山は二人の覚悟を試していた。

 第百三十話をお読みいただきありがとうございました!


 今回は迷いの山の不思議な力を少しずつ描いてみました。


 静かな山だからこそ感じる違和感や緊張感を楽しんでいただけていたら嬉しいです。


 そして物語はいよいよ、人の世界とは異なる領域へと近づいていきます。


 ユウト達が辿り着く先には何が待っているのか。


 引き続き第二章をよろしくお願いいたします!


 それではまた次回!

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