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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー
第二章 広がる世界

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第百二十八話 迷いの山

 ラウス村を後にし、ユウト達はついに神秘の山へと足を踏み入れます。


 その先に待つのは、誰も知らない世界――。

 翌朝。


 ユウト達はラウス村を後にした。



「本当に行くのかい?」


 宿の女将が少し心配そうに尋ねる。


「ああ」


 ユウトは迷わず頷いた。


「仲間を迎えに行く」


 その一言だけで十分だった。


 村を出ると、昨日話をしてくれた老人が待っていた。


「行くんじゃな」


「ああ」


 老人は白い羽を見つめる。


「山は人を拒む」


「じゃが、山が認めた者だけは別じゃ」


 それだけ言うと、老人は静かに道を譲った。


「ありがとう」


 ユウトは頭を下げる。


 二人は山道へ足を踏み入れた。



 最初は何も変わらなかった。


 鳥のさえずり。


 風に揺れる木々。


 穏やかな山道。


 だが


「主」


「どうした?」


「静かすぎるっす」


 ユウトも気付いていた。


 さっきまで聞こえていた鳥の声がいつの間にか消えている。


 風も止んでいた。


 森全体が二人を見つめているようだった。


「……」


 白い羽だけが淡く光り続けている。


「行こう」


 ユウトは一歩踏み出す。


 その瞬間景色が揺らいだ。


「っ!?」


 一瞬だけ視界が白く染まる。


 次の瞬間には何事もなかったかのように元へ戻っていた。


「今のは……」


「分からないっす」


 シアは周囲を見回す。


「でも……入ったっすね」


「……ああ」


 もう戻れない。


 そんな予感だけが二人の胸に静かに残っていた。

 第百二十八話をお読みいただきありがとうございました!


 今回は物語の舞台が大きく動き、いよいよ神秘の山へと足を踏み入れました。


 静まり返った森や、どこか現実とは違う空気を少しでも感じていただけていたら嬉しいです。


 ここから先は、人の世界とは異なる領域。


 ユウト達を待ち受けるものとは何なのか。


 引き続き第二章をよろしくお願いいたします!


 それではまた次回!

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