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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー
第二章 広がる世界

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第百二十七話 ラウス村の夜

 ラウス村で迎える静かな夜。


 明日から始まる未知の旅へ向けて、束の間の休息です。

 日もすっかり暮れ、ユウト達はラウス村の小さな宿へ泊まることにした。


「今日はここで休むっす」


 宿の女将が温かく迎えてくれる。


「なんか久しぶりにゆっくり寝られそうっす」


 シアは大きく伸びをした。


「明日は山に入るからな」


 ユウトも静かに頷く。


 夕食は質素だった。


 焼いた魚。


 野菜のスープ。


 焼きたてのパン。


「うまい!」


 ユウトは夢中で頬張る。


「主はいつでも幸せそうっすね」


「美味い飯は正義だ」


「単純っす」


 二人のやり取りに宿の女将が思わず笑った。


「仲がいいんだねぇ」


「そう見える?」


 ユウトが首を傾げる。


「ええ」


「まぁ一人足りないんだけどね」


 その一言で食卓が静かになった。


「……」


「必ず迎えに行く」


 ユウトは静かに呟く。



 食事を終え。


 夜。


 ユウトは宿の外へ出た。


 山を見上げる。


 月明かりに照らされた山はどこか神秘的でどこか恐ろしくも見えた。


「眠れないっすか?」


 シアが隣へ来る。


「ああ…シエルのこと考えてた」


 シアも山を見る。


「きっと一人で無理してるっす」


「だろうな……だから迎えに行く」


「主」


「ん?」


「ありがとうございます」


 突然の言葉だった。


「シエルのこと絶対一人にしないでくれて」


 ユウトは少し照れくさそうに笑う。


「当たり前だろ」


「仲間だからな」


 その答えに。


 シアも笑った。


「明日、迎えに行くっすよ」


「ああ」


 白い羽が月明かりを受けて静かに輝く。


 その先に待つものを二人はまだ知らなかった。

 第百二十七話をお読みいただきありがとうございました!


 今回はラウス村で過ごす、少し穏やかな一夜となりました。


 大きな出来事はありませんでしたが、ユウト達の想いや絆を改めて感じられる時間になっていたら嬉しいです。


 そして次回、いよいよ神秘の山へと足を踏み入れます。


 第二章もさらに物語が動き出しますので、引き続きよろしくお願いいたします!


 それではまた次回!

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