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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー
第二章 広がる世界

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第百二十六話 ラウス村

 仲間を追い、ユウト達は山の麓へと辿り着きます。


 そこには、小さな村に語り継がれる不思議な言い伝えがありました。

 さっきのじぃさんが言うには、この村は【ラウス村】というらしい。


 ユウト達は村を回っていた。


 村は平和そのものだった。


 子ども達が走り回り、大人達は畑や薪割りに励んでいる。


 どこにでもある小さな村。


 そんな印象だった。



「なんか落ち着く村っすね」


 シアが辺りを見回す。


「そうだな」


 ユウトも頷く。


 どこか懐かしい空気が流れていた。


「旅人さんか?」


 今度は中年の女性が声を掛けてきた。


「はい、少し聞きたいことがあって」


 ユウトは白い羽を見せる。


 女性の表情が僅かに変わる。


「その羽……」


「何か知ってるんですか?」


「詳しくは知らないわ」


 女性は首を横に振った。


「でも昔から、この村には言い伝えがあるの」


「山に選ばれた者だけが、奥へ進めるって」


「選ばれた者?さっきのじぃさんも似たようなこと言ってたな」


「ええ」


「山は拒む時は何度歩いても同じ場所へ戻される。」


「でも認められた人だけは、ちゃんと目的地へ辿り着けるって」


 シアが白い羽を見る。


「じゃあ……その羽があるから?」


「分からないわ」


 女性は苦笑する。


「この村じゃ昔話程度の話だから」


「でも、その羽を持って山へ入った人の話だけは、代々語り継がれているの」


「帰ってきた人はいるんですか?」


 ユウトが尋ねる。


 女性は少しだけ考えた。


「……いないわ」


「少なくとも、私が知る限りでは」



 静かな沈黙が流れる。



「主」


 シアが小さく呟く。


「怖いっすか?」


 ユウトは少し笑った。


「怖いさ」


「でも、シエルが一人の方がもっと心配だ」


 その答えにシアも静かに笑った。


「そっすね」


 夕日が山を赤く染める。


 その先にはまだ誰も知らない世界が広がっていた。

 第百二十六話をお読みいただきありがとうございました!


 今回は新たな舞台となる「ラウス村」が登場しました。


 山にまつわる昔話や言い伝えは、これから始まる物語の小さな伏線でもあります。


 そして次回は、ラウス村で一夜を過ごし、いよいよ未知なる山へと向かいます。


 第二章の旅はまだ始まったばかり。


 引き続きお楽しみいただけたら嬉しいです!


 それではまた次回!

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