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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー
第二章 広がる世界

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第百二十五話 山麓の集落

 仲間を迎えに行く。


 その想いだけを胸に、ユウト達は山へと足を踏み入れます。


 新たな旅の始まりです。

 ユウト達は白い羽の導きを頼りに森を進んでいた。


 日は高く昇り、木々の隙間から木漏れ日が差し込む。



「結構歩いたっすね」


 シアが額の汗を拭う。


「まだ光ってるな」


 ユウトは羽を見つめる。


 淡い光は変わらず一つの方向を示していた。


「止まる気配はないっす」


「なら進もう」


 森を抜けると小さな集落が姿を現した。


「村?」


 木造の家が十数軒。


 煙突からは煙が立ち上り、人々が静かに暮らしている。


 決して大きくはない。


 だがどこか落ち着く雰囲気だった。


「今日はここで情報を集めるか」


 二人は集落へ足を踏み入れる。


「旅人かい?」


 薪を割っていた老人が声を掛けてきた。


「この先へ向かってるんだ」


 ユウトが羽を見せる。


 老人の手が止まる。


「……その羽」


「知ってるのか?」


「いや……」


 老人は首を横に振る。


「知っているというより…昔、祖父から聞いた話じゃ」


「白き羽に導かれし者だけが、山の奥へ辿り着ける……とな」


「山の奥?」


「昔話じゃよ」


 老人は苦笑した。


「この山は不思議でな…入っても、同じ場所へ戻ってくる者がおる」


「道が消えたと言う者もおるし、幻を見たと言う者もおる」


「じゃが……」


 老人は羽を見つめる。


「その羽を持つ者の話だけは、昔から別じゃ」


「何か知ってるんすか?」


 シアが身を乗り出す。


「知らん」


 老人は笑った。


「わしも昔話を聞いただけじゃ」


「じゃが、その羽は……」


「持ち主がお前さん達を導いておるんじゃろうな」



 ユウトは羽を握る。


「シエル……」


 胸の中で必ず迎えに行くという決意が、さらに強くなった。

 第百二十四話をお読みいただきありがとうございました!


 今回はシエルが残した手掛かりを追い、ユウト達が新たな一歩を踏み出す回となりました。


 旅の先には、まだ知らない景色や出会いが待っています。


 そして次回は、山麓にある小さな集落が舞台となります。


 第二章の世界も少しずつ広がっていきますので、引き続きお楽しみいただけたら嬉しいです!


 それではまた次回!

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