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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー
第二章 広がる世界

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第百二十四話 白い羽の導き

 仲間を信じる。


 その想いだけを胸に、ユウト達は新たな一歩を踏み出します。

 ユウトは白い羽を手のひらに乗せる。


「これが手掛かりか」


 羽には僅かな魔力が宿っていた。


「追えるっすか?」


 シアが不安そうに尋ねる。


「分からん」


 ユウトは素直に答えた。


「でもシエルが残したんだ」


「意味がないはずがない」


 シアは小さく頷く。


「そうっすね」



 二人は宿を後にした。


 まずは街の外へ向かう。


 羽は風に揺れながら、僅かに淡い光を放っている。


「気のせいか?」


 ユウトが呟く。


「いえ」


 シアは羽を見つめる。


「魔力が反応してるっす」


 その光は一つの方向を示していた。


「こっちか」


 二人は歩き出す。


 街道を進む。


 やがて人通りは少なくなり、森の入口が見えてきた。


「……」


 シアは足を止める。


「どうした?」


「主」


「この先、シエルの魔力が少しずつ濃くなってるっす」


 ユウトは羽を見つめる。


 やはり残したのではない。


 残してくれたのだ。


「待ってろ」


 小さく呟く。


「必ず迎えに行く」


 その決意を胸に二人は森の奥へと足を踏み入れた。



 一方、その頃。



 シエルは一人、山道を歩いていた。


 振り返ることなく。


 前だけを見つめて。


「来ちゃ……だめ」


 そう呟いた唇とは裏腹に


 胸の奥では。



(助けて……)



 その想いだけが静かに募っていた。

 第百二十四話をお読みいただきありがとうございました!


 今回はシエルが残した手掛かりを頼りに、ユウト達が動き出す回となりました。


 別れではなく、託された想い。


 そう信じるユウトだからこそ、迷うことなく歩き出すことができました。


 ここから舞台は少しずつ新たな場所へ移っていきます。


 第二章の冒険も、ぜひ最後までお付き合いいただけたら嬉しいです!


 それではまた次回!

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