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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第百二十二話 決意

 穏やかな日々は、いつまでも続くとは限りません。


 それでも今だけは、この時間を大切に。

 翌朝、ユウトはいつものように目を覚ました。


「よく寝た!」


 大きく伸びをする。


 今日もレベル上げだ。


 そう思っていた。



 食堂へ向かう。


 シアは既に朝食を食べていた。


「おはようっす」


「おはよう」


 席に着く。


「シエルは?」


「まだ来てないっす」


「珍しいな」


 いつもなら一番早く起きている。


 その時。


「お待たせ」


 シエルが姿を現した。


 笑顔だった。


 昨日までと同じ。


 いや昨日まで以上に自然な笑顔だった。


「今日は元気そうだな!」


 ユウトが笑う。


「ええ、少し吹っ切れたわ」


 その言葉に嘘はなかった。


 だからこそユウトは安心した。




 依頼を終え。


 夕暮れ。


 三人は街へ戻る。


 街並みを眺めながらシエルは小さく微笑む。


「綺麗ね……」


「ん?」


「何でもないわ」


 この景色を見るのもあと少しかもしれない。


 そう思うと胸が締め付けられた。


 宿へ戻る直前


「ユウト」


「ん?」


「もし」


 シエルは言葉を選ぶ。


「もし私が突然いなくなったら……」


 ユウトは首を傾げる。


「そりゃぁ迎えに行く」


 即答だった。


「え?」


「俺たち仲間だろ」


「それだけ」


 あまりにも当たり前のように言う。


 シエルは思わず目を伏せた。


「……そう」


 その答えが


 嬉しくて苦しかった。



(ごめんなさい)


(でも……)


(来てほしい)


 その想いだけは誰にも言えなかった。

 第百二十二話をお読みいただきありがとうございました!


 今回はシエルが一つの決意を固めるまでのお話でした。


 何気ない会話だからこそ伝わる想いもあるのではないかと思いながら書きました。


 そして次回、物語は大きく動き始めます。


 引き続き第二章をよろしくお願いいたします!


 それではまた次回!

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