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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第百十三話 ただいま

 長い戦いを終えたユウト達。


 ようやく帰るべき場所へ戻る時がやってきました。

 報告を終えた翌日。


 ユウト達は王都を出発した。


 目的地は一つ。


 自分達の街。


 長く滞在した王都も悪くはない。


 だがやはり帰る場所は別だった。


「やっと帰れるっすね」


 シアが伸びをする。


「長かったわね」


 シエルも頷く。


「飯が楽しみだ」


 ユウトが言った。


「そこなの?」


 シエルが呆れる。


「大事だろ」


「まあ主らしいっす」


 シアが笑った。



 数日後。



 見慣れた街並みが見えてくる。


 門。


 広場。


 冒険者達。


 懐かしい光景。


「戻ってきたな」


 ユウトが呟く。


 少しだけ嬉しかった。



 そして。



 冒険者ギルド。


 扉を開いた瞬間だった。


「ユウトさん!!」


 聞き慣れた声。


 受付から飛び出してきたのは。


 フィーナだった。


「うおっ!?」


 勢いそのままユウトへ抱き付く。


「良かったです!本当に!」


「本当に!」


 大事なことなので二回言った。


 目が少し赤い。


 泣いていたのだろう。


「心配かけたな」


 ユウトが苦笑する。


「かけました!」


 即答だった。


「ごめん」


「はい!」


 許されたのか。許されていないのか。よく分からなかった。



「帰ったか」


 奥から声が響く。


 ダンだった。


 腕を組みながら近付いてくる。


「ただいま」


 ユウトが答える。


 ダンは一度だけ頷いた。


「無事ならいい」


 短い言葉だがそれだけで十分だった。



「ところで」


 ダンが言う。


「王都から連絡が来てる」


「嫌な予感しかしない」


 ユウトが真顔になる。


「報酬だ」


「最高じゃないか」


 即座に掌を返した。


 ダンが吹き出す。


 シエルが呆れる。


 シアも笑う。


 フィーナは苦笑していた。


 久しぶりだった。


 こんな平和な時間は。



 研究所。


 黒幕。


 被験体達。



 辛いことも多かった。


 だが帰る場所は残っていた。


 仲間もいる。


 だからきっと前へ進める。


 その時だった。



 ぐぅぅぅぅぅぅ。



 ユウトの腹が鳴った。


「飯だな」


「ですね」


「そうね」


「それあーしの専売なんすけど」


 こうして一行は久しぶりの日常へ戻っていくのだった。

 第百十三話をお読みいただきありがとうございました!


 今回は久しぶりの日常回でした。


 王都での報告を終え、ようやく帰ってきたユウト達。


 心配していた人達との再会や、変わらない日常はやはり特別なものです。


 次回は王都から届いた報酬や、研究所事件の締めへと進んでいきます。


 それではまた次回!

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