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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第百十一話 帰還

 研究所での戦いを終えたユウト達。


 ようやく王都へ帰還します。


 ですが、レオンの疑問はまだ終わっていないようです。

 王都への帰路。


 特に問題は起きなかった。


 起きる気配はあった。


 主にレオンが。


「で?」


 始まった。


「お前は何なんだ?」


「またそれか」


 ユウトが呆れる。


「またじゃない」


 レオンは真剣だった。


「まだ何も聞いていない」


「気のせいだってば」


「気のせいじゃない」


 即答だった。


「気のせいといえば、お前少し顔つきが変わったか?」


 レオンがユウトの顔を覗き込む。


「それこそ気のせいだろ」


 ユウトは慌てて顔を逸らした。


 進化したからだろうか。


 自分でも少しだけ身体の変化を感じていた。


「確かにちょっと大人びた気がするっす」


 シアが頷く。


「そうか?」


「背も少し伸びた気がするっす」


「なぁもういいだろ! レオンも勘弁してくれよ」


 そんなやり取りを繰り返しながら。


 一行は王都へ到着した。



 巨大な城壁。


 行き交う人々。


 賑わう街並み。


 久しぶりに見る王都の光景だった。


「戻ってきたな」


 レオンが呟く。


「長かったっすね」


 シアも頷く。


「思ったより色々あったわね」


 シエルが苦笑する。


「色々で済ませていい内容じゃないと思うが」


 レオンが真顔で返した。


 その通りだった。


 研究所。


 被験体達。


 黒幕。


 そして――。


 あの戦い。


 思い返すだけで頭が痛くなる。


「考えるのやめようぜ」


 ユウトが言った。


「賛成っす」


「賛成ね」


 即座に二票入った。


 レオンは深いため息を吐く。


「お前達な……」



 やがて王都ギルドの前へ辿り着く。


 ここから先は報告だ。


 面倒な書類仕事も待っている。


 レオンの顔が僅かに曇った。


「頑張れ」


 ユウトが肩を叩く。


「他人事だと思ってるだろ」


「他人事だからな」


 即答だった。


「お前も報告に付き合うんだぞ」


「えっ?」


 ユウトの動きが止まる。


「えっ?じゃない」


「帰って寝たいんだけど」


「駄目だ」


 即答だった。



 王都ギルドの扉を前にユウトは空を見上げる。


 どうやら戦いは終わっても面倒事は終わらないらしい。

 第百十一話をお読みいただきありがとうございました!


 研究所での戦いを終え、一行は無事に王都へ帰還しました。


 しかし戦いが終わっても、説明を求める人はいるようです。


 そして待っているのは報告と書類仕事。


 どうやらユウト達の苦労はまだ終わらないのかもしれません。


 それではまた次回!

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