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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第百五話 進化

 黒幕との圧倒的な力の差。


 それでもユウトは諦めません。


 そして今、彼の身に大きな変化が訪れようとしていました。

 「えっ?」


 ユウトの思考が止まる。


 進化?


 何だそれ。


 聞いてない。


 いや今まで成長はしてきた。


 スライム。


 ホーンウルフ。


 その先の時も。


 だが今回の補佐機構は違った。



《進化を開始します》



「ちょっ――」


 その瞬間だった。


 膨大な力が身体の奥から溢れ出す。


「がぁぁぁぁぁぁぁっ!?」


 激痛。


 全身が軋む。


 骨が鳴る。


 筋肉が震える。


 身体そのものが作り変えられていく。



『ユウト!?』


『主!?』


 シエルとシアが叫ぶ。


 だがその声すら遠い。


 世界が白く染まる。


 意識が沈む。




 弱かった


 届かなかった


 守れなかった




 その言葉だけが頭を巡る。



 そして補佐機構の声が響いた。



《終焉竜幼体》


《成長限界を確認》


《進化を開始》


《新たな個体へ移行します》



 光が溢れる。


 大地が震える。


 空気が唸る。


 その異変に戦場全体が止まった。


 黒幕ですら動きを止める。


「何だ……?」


 初めてだった。


 黒幕が理解できないものに遭遇したのは。


 白銀龍が目を見開く。


 黒龍が息を呑む。


 レオンは言葉を失う。


 そして光の中心から巨大な影が現れた。


 今までより大きい。


 今までより威圧的。


 今までより圧倒的。


 だがまだ光が邪魔で見えない。


 輪郭だけ。


 その姿を見て。


 シエルが呟いた。


『まさか……』


 シアも信じられない顔をしていた。


『そんな……』


 そして光の中から。


 ゆっくりと目が開く。



 黄金の瞳。



 その瞬間黒幕の背筋に初めて悪寒が走った。


「な……」


 言葉が出ない。


 ただ本能だけが叫んでいた。


 危険だと。


 圧倒的に。


 絶対に。


 関わってはいけない存在だと。


 光はまだ消えない。


 だが誰もが理解した。


 何かが生まれたのだと。

 第百五話をお読みいただきありがとうございました!


 黒幕との戦いの中で、自らの無力さを痛感したユウト。


 しかしその絶望の先で、補佐機構は新たな可能性を示しました。


 進化。


 それが何を意味するのか。


 そしてユウトはどのような姿へ変わるのか。


 次回、その答えが明かされます。


 それではまた次回!

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