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転生したら最強種だけどレベルが最弱でした。  作者: マッティー


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第百一話 完成形への執着

 白銀龍と黒龍。


 伝承に語られる存在が戦場に現れました。


 しかし黒幕もまた、異常な進化を続けています。

 「完成形が」


 黒幕の声が夜空へ響く


 黒い霧がさらに膨れ上がる


 空が黒く染まる


 大地が震える


 その異様な光景にレオンは言葉を失っていた。


「白銀龍と黒龍……」


「それだけでも伝説なのに……」


「なんで私はこんな場所にいるんだ……」


 現実逃避だった。


『壊れたっすね』


『壊れたわね』


 二体の竜が同意した。


「聞こえてるぞ」


 レオンが反論する。


 少しだけ元気になった。


 その時だった。



 ゴォォォォォォッ!!



 黒い霧が一気に爆発する


 黒幕の身体が変化する


 増殖した腕が融合する


 巨大な翼がさらに広がる


 全身を覆う鱗


 伸びる角


 人でもない


 竜でもない


 怪物


 それが最も相応しかった。



「気持ち悪っ」


 ユウトが即答した。


『主、本人の前っす』


『聞こえているわよ』


 シエルまで言った。


「だから聞こえるように言ってるんだって」


 ブレない。


 黒幕の額に青筋が浮かぶ。


「変態呼ばわりだけでなく……気持ち悪いとは」


「いや事実だろ」


 ユウトが真顔で返した。


 黒幕の理性がまた削れた。


 だが次の瞬間シエルの表情が変わる。


『来る!』


 黒幕が消えた。



 ドォォォォォォン!!



 白銀龍の巨体が吹き飛ぶ。


「なっ!?」


 ユウトが目を見開く。


 シエルだぞ。


 さっきまで圧倒していた白銀龍だ。


 その身体が地面を削りながら後退する。


 続けて黒龍へ襲い掛かる。



 ガァァァァァン!!



 シアの巨体も吹き飛ばされた。


『っすぅ!?』


 黒龍が転がる。


 大地が割れる。


 衝撃で周囲の木々が薙ぎ倒された。



 静寂。



 誰も言葉を発せない。


 白銀龍


 黒龍


 その二体が押されている。


「ようやく」


 黒幕が笑った。


「ようやく辿り着いた」


 歓喜に震える声。


「これが私の完成形です」


 その姿を見てユウトは拳を握った。


 嫌な予感しかしない。


 このままでは本当にまずい。

 第百一話をお読みいただきありがとうございました!


 白銀龍と黒龍が姿を現してもなお、黒幕は進化を止めませんでした。


 むしろ彼はその力を見て歓喜しています。


 そして完成形へ辿り着いた黒幕は、ついに二体の竜を押し始めました。


 研究所編もいよいよ最終局面です。


 それではまた次回!

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