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鏡魔法で成り上がれ!〜役に立たないといわれた鏡魔法はなんでもコピーできるチートでした〜  作者: 〜蒼〜
第六章 夏の長期休暇

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92.油断

しばらく更新遅れます。ごめんなさい……

飛んでいた魔族は確実に殺した。

だがさっきの話を聞く限りまだ仲間がいるはずだ。


「……行こう。」

[レクト、落ち着いてください。今行っても場所の特定は困難です。]

「わかってるよ。でも、行かなきゃ。」


生まれて初めてだ。

こんなにも心から何かに殺意が湧いたのは。


「映鏡。」

[発動対象 風跳(ウインドステップ)への介入。]


メモの静止を無視して風跳(ウインドステップ)唱え、魔族が向かおうとしていた方向へと跳躍しようとしたのだが、映し出した発動間近の魔法が突然消滅する。


「メモ、なんで邪魔するの?」

[レクト、さっきの赤い爆発はあの魔族が魔力を使おうとしていた名残です。

 相手側はその魔力の名残を魔力感知で確認して、おそらく既に別の場所へと移動しています。

 なのでレクト、このまま行っても何も収穫は得られません。]

「っ!それでも……!」

[一度引きましょう。

 冒険者組合に報告すればAランクパーティによる探索が行われるはずです。]

「……わかったよ。」


舐めていた。

最初に出会った魔族の【踊るピエロ】のクラウンは、拉致こそされたものの僕以外に怪我をした人はいなかった。

そしてさっきの魔族も不意を突かれて殺されそうになったが、問題なく返り討ちにすることができた。


だから、油断していた。


鏡魔法は1kmくらいまでなら持続する。

村長が魔族に襲われる事態は、僕が油断せずに鏡魔法を張っていれば防げたことなのだ。

そしてその油断で、村長さんは殺されてしまった。


(二度とこんなことは起こさせない。)


僕はそう強く誓った。



**



次の日。

村長の娘さんに昨日の夜のことを問い詰めると、正直に全てを話してくれた。


「昨日Bランク冒険者様が異変の調査に行っている間に、1人の魔族が私達の家を訪ねてきたんです。

 その時に村長は人質と言って連れ去られて、そのまま……」


涙を流しながら語るその姿は、今も村長の安否を心配していることがよくわかる。

そんな彼女を見て「村長はもう死んだ」なんて言える勇気は僕にはなく、最後に一つだけ質問をしてその場を去った。



帰り道。


「多分毒だよね…….」

[色、効果、共にレクトの記憶には存在しない毒ですが、状況的にその可能性が非常に高いです。]


僕はさっき預かった透明の液体が入った瓶を見つめる。

最後彼女に質問した内容はこうだ。


『昨日の夜、村と村長の安全を対価に魔族と約束したことはなんですか?』

『それは、その……Bランク冒険者様の朝食に、渡された小瓶に入った液体を混ぜることです。

 あ!事情をお話しして、勿論入れる振りだけするつもりでしたからね!?』

『わかってます。それで、その小瓶をいただくことはできますか?』

『もちろんです!』


そうしてもらってきたのだが、残念ながら僕では正体を暴くことはできなかった。


(後で組合に提出しようかな。)

[それが最善かと。]


小瓶を時空カバンに入れると、僕は帰りの馬車が出る馬車乗り場に急ぐ。

そしてギリギリで朝の馬車に乗り込むと、来た時と同じく2日かけて王都に戻った。






馬車は朝、昼、夜と電車のようなシステムで運行されています。

だが魔物の影響で遅れることもしばしば……

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