87.依頼内容
最近タイトルがどんどん適当になってる気がする……
(ねぇメモ、僕は最近早く大人になりたいと思うんだよ。)
[年は望んでとれるものではありませんよ。
それに今回に関しては今までのBランク到達最速記録が15歳だったのを、レクトがサラッと塗り替えたんですから、まだ伝えられてない人が訝しむのも無理はないでしょう。]
最近ランクが上がって人と関わる機会が自然に増えて来たが、さっきの村でのように子供扱いされることが度々ある。
それが悪い方向に傾いていないのなら別に何も言うことはないのだが、酷い時だとそもそも子供だからと仕事に参加させる気がない時もあった。
(仕方ないって割り切ろうとしてるけど、こういうのが続くとやっぱりなぁ……)
「あの〜、依頼について説明しても宜しいですか?」
「あ、はい、お願いします……って、別に敬語じゃなくて大丈夫ですよ?」
「いえいえ……」
村長は僕がBランクだとわかったときからずっとこんな調子だ。
確かにBランクは冒険者の中ではかなり高いランクではあるが、いくらBランクといえど普通こんな子供にここまでかしこまって対応するものなのだろうか。
「それでは依頼について説明させてもらいます。
私達は今まで森から流れてくる川を使って生活していました。
ですが先月くらいから川の水を使った者達が急に倒れ始め、冒険者組合で調査してもらった結果、川の水源となっている湖にその水蛇が住み着いてしまっていることがわかったんです。
なので元凶となっているであろう、水蛇達を討伐してほしいのです!」
「なるほど……?」
[レクト、湖は普通住む生物が変わっても急に毒性を持つことはありえません。
その住みついたという水蛇が、どんなに強い毒性を持っていたとしても、です。]
違和感を感じつつも頷こうとしたが、寸前のところでメモに指摘され、違和感の正体に気がつく。
メモの言った通り、いちいち住む生物が変わったくらいでこんな大事になっていれば、僕達人間だけでなく、川に住んでいる魚などもとっくに絶滅しているのだ。
ちょっと探ってみようかな、なんて考えながら、魔力の圧を放って軽く脅すように問いかけてみる。
「村長さん、説明はそれで終わりですか?」
「は、はい。調査で分かったのはここまでです。」
(この反応……多分嘘だよね。)
[9割の割合で嘘だと判断します。]
つまりほぼ確実にこの村長は嘘をついている。
でなければこの問いを投げかけた瞬間、あからさまに目を逸らすようなことも説明がつかないしね。
「……村長さん?」
「いや、私は、本当に、その……」
「そ・ん・ちょ・う・さ・ん?」
「だから、本当に、あの…………す、すいませんでしたぁ!」
僕の放つ圧に耐えられなかったのか、村長はブルブルと震えながら謝罪を繰り返す。
(……これは面倒なことに巻き込まれたかもなぁ。)




