78.学院長
投稿頻度終わってて申し訳ないです……
「レミーをあんなに怒らせる……というより焦らせるなんて、何をしたんだい?」
「いや、ちょっとね……」
あれから色々あったが、今僕はなんとか入学式の席に着くことができている。
そんな僕の隣に座っているアルマから心配するような視線を送られているのは、あの後レミーから説教をされ、元々寝不足でやつれていた顔がさらに酷くなったからだろう。
なかなか始まらない入学式から意識を外し、さっきのレミーとのやりとりを思い出す。
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「レクト?いくら試験とはいえあのレベルの魔法を放ったら、鏡魔法の存在がバレるとは思わなかったのかしら?」
「いや、杖のせいにしたから……」
「杖のせいにしたから良いわけないでしょ!
そもそも目立てば目立つほど鏡魔法がバレるリスクが高まるのに、どうしてあんな目立つようなことをしたのよ……」
レミーは頭を押さえながら何かを諦めたようにため息を吐くと、念を押すように強い声で言う。
「と・に・か・く!
これ以上目立つようなことはしないこと!
……わかった?」
「は、はい……」
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(心配してくれてるんだろうなぁ。
とにかくレミーの言ってた通り、これからは目立たないように過ごさないとね。)
すでに手遅れな気もしなくもないが、これからは目立たないように過ごそう。
そんな守れるはずもない誓いを心の中で立てていると、突然照明が消え、壇上が魔法で照らされる。
そして奥から長いひげを生やした、どこか威厳のある老人が出てきた。
老人は静かに壇上に上がると、厳かな声で話し始める。
「わしはここで学院長を務めておる、テルペト・フーガじゃ。」
学院長は自己紹介を手早く済ませると、本題に入る。
「さて、新入生諸君はこれからこの学院で、5年もの時間を過ごしてもらう。
そしてその5年間は、わしでも何が起こるか予測のつかないものとなるじゃろう。
そんな中で一つ、わしから課題を出そうと思う。」
そこで少し間を置くと、大きく息を吸い込んで言った。
「『逃げるのではなく、過去を振り返った時に誇れる人になりなさい。』
これは先代学院長が残した言葉じゃ。
諸君にはこれからの5年間、この言葉の意味をよく考えておいてほしい。
卒業式で最後に聞くから、答えられるようにしておくんじゃぞ。」
学院長は最後にそう言って礼をすると、周りから拍手が巻き起こる。
そしてその拍手を受けながら、学院長は奥へ戻っていった。




