69.合否発表
多少の戯れもありつつ、無事……?僕の入学試験は幕を閉じた。
それから2週間。
僕は冒険者組合で依頼をこなしたり、ルイ様とカナツ様含めたお屋敷のみんなにサプライズパーティを開いたりと、慌ただしくも楽しい日々を送った。
どれも一波乱あったけど、だからこそ将来忘れられない思い出になるだろう。
そして、ついにその時は訪れた。
「レクト、覚悟はいいな。」
「うん!」
煌びやかなダイニングテーブルに集まったのは、ルイ様、カナツ様、初日に案内をしてくれた老執事のセバスさん、カイト、お兄ちゃん、そして僕の6人。
そんな豪華な面子の前に置かれているのは、〜ニクストリア王国貴族学院合否通知〜と書かれた紙––––つまり僕の合否通知だ。
この一枚の紙に、僕の運命は託されている。
「よし、開くぞ!」
「いけー!」
これが行われているのが深夜なので、多少テンションがおかしいのには目を瞑ってほしい。
そして、お兄ちゃんが勢いよく開けた封筒の中には、こんなことが書かれた紙があった。
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ニクストリア王国貴族学院
試験結果
記述 100/100 全体順位1位
実技 88/100 全体順位1位
総合 188/200 全体順位1位
総合評価 シルバー
合格
詳細
筆記試験の時には素晴らしい成績を収めましたが、実技は魔道具頼りでまだまだ本人の実力が足りていないと判断したため、今回の評価は2段階下げてのBランクとさせていただきます。
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「ご、合格したー!」
「おめでとうレクト!」
「やったなレクト!」
他にも色々書いてあったが、今は合格という事実だけが重要だ。
お兄ちゃんとカイトさんの祝福を受け、僕は満面の笑みを浮かべるのだった。
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子供達が寝静まった深夜。
険しい顔をして、合否通知を見つめている者達がいた。
「総合が1位なのに、評価がシルバーだと?
何かの間違いだと信じたいな。」
「規約に魔道具を使ってはいけないなんて規約はありません。
旦那様、これは我がオルフェル家の権威に関わる問題ですぞ。」
「セバスの言う通りです。
あんなに頑張ったレクトくんへの仕打ちがこれでは、あまりにも酷すぎます!」
部屋に響く声はどれも憤りを含んでおり、そのうちの1人––––ルイ・オルフェルは何かを決断したように立ち上がった。
「……明日、学院に正式に抗議の連絡を入れる。
もうレクト君は私たちの家族同然、全力で抗議させてもらうぞ。」
こうして本人の知らぬ間に、事は深刻性を増していくのだった。
貴族学院は寮制です。
部屋分けやクラス分けは
アイアン、シルバー、ゴールド、プラチナに分けられており、プラチナに近づくほど良い待遇が受けられます。
ちなみにアートとカイトはゴールド。




