3.頭の中の声
映鏡を発動させても、何も起こらない。
「あれ、無理か?いや記憶を映してるし、頭の中でやらないとか。」
僕はそういって自分の頭の中に映鏡を発動させる。
そうすると頭の中からいきなり声が聞こえた。
[こんにちはマスター]
何!と一瞬飛び跳ねそうになったけど、自分の使った魔法が原因かと思い至る。
「あなたは誰?」
僕がそう尋ねると、頭の中の声は答えた。
[私はマスターの記憶から生まれた存在です。]
僕の記憶じゃないけどね、と頭の中でツッコミを入れつつ頭の中の声に質問する。
「あなたに感情はあるの?」
そう。あの記憶は不自然なほどに感情がなかった。
僕が遊園地?の記憶を見つけた時は楽しそうと思ったけど、あの記憶は楽しそうとかの感情が、一切含まれていなかったのである。
[私に感情はありません。ですがあなたの頭の中の記憶のことならば、なんでも受け答え可能です。]
「そうなの?じゃあ僕の兄の名前は?」
僕が聞くと頭の中の声は当たり前のようにいった。
[アートです。]
僕はすごい!当たってる!とか驚きながらも、頭の中の声が言っていることが本当だとわかった。
「すごいね!じゃあこれからなんで呼べば良い?」
[好きなようにお呼びください。]
好きに呼べと言われてしまったからには真面目に考えるが、中々いい案が出てこない。
まずこれからどうするかで悩んでいたレベルだし。
だが1つピンときたものがあった。
「お前の名前はメモだ!」
メモリーからとっただけだが中々いいんじゃないだろうか。
メモ帳?なんだいそれは。
[かしこまりましたマスター。今日からメモを名乗らせていただきます。]
「マスターはやめて!僕はレクトよろしくね。」
こうして僕に頼もしい相棒ができたのであった。
誤字修正しました。




