2.知らない記憶
「いやーほんとにどうするか。」
考え込むこと15分、いい案がまったく思いつかない。
顔の良さを利用してお金をもらうだの、鏡魔法で金を作るだの。
いやまず顔は良い。目立つ赤髪に整った顔、透明な瞳、成長すれば美青年になるのは間違いないだろう。そう成長すればだ。
金の方に関しても魔法で作るのは犯罪だし、どうしようもない。
「せめて基礎属性だったら違ったのかな。」
僕の適性魔法の鏡魔法は特殊属性である。
特殊属性とは基礎属性を除く全てで、基礎属性は
火・水・風・土・闇・光・氷・雷だ。
最初4つの人が多くて、最後4つの人は珍しい。
「父と母は火と水だったし、僕も火か水だったらよかったのかな。」
別に追い出されたのは悲しくもなんともないが、ここまで絶望的だと現実逃避もしたくなるというものだ。
「ラノベとかだと助けがきたりしてるけど...」
無駄に頭に詰め込まれている記憶を探って何か情報がないか探してみる。
この記憶は僕の記憶ではない。
生まれたときから頭にあったもので、自分が体験したわけではないのにあたかも自分で経験したことのように頭の中に存在している。
最初は別の世界の記憶が面白くて気にしてなかったけど、途中から怖くなって兄に相談し、最近だともう気にならないくらいにはなった。
それでもまだ怖いし、せめて誰の記憶なのかぐらいははっきりさせてほしい。
「それにしたってこの記憶、量が膨大すぎてほしい情報が中々見つからないんだよな〜。」
A Iでもあればすぐに質問して解決するのだけど、あいにくこの世界にはA Iなんて便利なものはない。
(せめてこの記憶を管理してくれる人がいれば……でもそのためには僕が2人いないとだめだしなぁ。)
そんなことを考えていると頭の中にある考えが浮かんだ。
「できるか?いやでも失敗しても特に何もないだろうし……」
そんなことを呟きながら僕は魔法を発動させる。
「鏡魔法 写鏡」
写鏡は鏡に物を写す魔法である。
写しとったものは好きなタイミングで映鏡で発生させられるから、かなり便利な魔法である。
「この魔法で心の中に鏡を作る……できた!この状態でこの他人の記憶に鏡を当てて……よし!写せたね。」
自分の魔法なんだから、自分の心の中に鏡を出すぐらいならできると思ったんだ!
「よし!じゃあさっそく映しちゃおう!」
新キャラです。




