ああ、ワタシって…
前世の記憶ってやつでございます
そうよね。子どもは好きだったみたい。
だから、子どものお世話はしてのよね。
キレイなものが好き。
ヒラヒラ揺れるフリルやレースが素敵。
見ているだけで幸せな気持ちになる。
だって現実はこんなにも厳しい。
毎日、毎日お腹が空いていた。泣けば怒鳴られて、部屋から出された。
どんなにドアを叩いても一晩中、そのドアは開かなかった。
そんな毎日が続いて、ワタシは知らない大人に連れて行かれた。
今になれば分かるわ。あれは、育児放棄。
児相の方なのかなワタシを連れて行ってくれたのは。
そこからは、施設に入ったワタシ。
あんまり、楽しいところではなかったけど毎日ご飯を食べるとことができた。毎日布団で眠ることができた。
優しいお姉さんがいて、ワタシにいろいろ教えてくれた。
お姉さんに懐いて、少しずつ勉強も教えてもらった。
その、施設から学校に通った。
勉強は嫌いではなかったけど、大きな声や荒っぽい言葉遣いが苦手だった。
だから、基本本を読んで大人しく過ごしていた。
施設ではワタシが大きくなり、下の子のお世話をするようになっていった。
学校でも施設でも男子とあまり話をしないワタシは、遠巻きにされていたけどイジメられたり、イジワルされることはなかった。
毎日学校に行って勉強して本を読んで、そんなふうに過ごしていた。
そんな中でも、本当は他の女の子のカワイイ服がとっても羨ましかったわ。
ヒラヒラ揺れるフリルやレース。
それはワタシの手に入らない。
ハサミが怖いと嘘をついて伸ばした髪だけがワタシの自慢。
だって…
ワタシ、
男の子だから。
お読みいただきありがとうございます。
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明日も10時に投稿予定です。よろしくお願いします。




