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『平成ギャルが公爵令嬢に転生したら、貴族社会がマジでだるすぎた件』  作者: qp46


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66話 目って盛れんじゃね?

公爵家


いつもの茶会だった


「レティシア様!」


フィリアが身を乗り出す


「ん?」


「最近思うのです!」


「なにを」


「皆様お洒落になりました!」


「まぁね〜」


ネイル。


つけ爪。


盛る文化。


王都は以前とは別の街みたいになっていた


「ですが!」


フィリアが机を叩く


「もっと盛れませんか!?」


「また?」


「またです!!」


欲望に忠実だった


「十分可愛いと思うけどなぁ」


「もっとです!!」


「欲張りだなぁ」


りなはフィリアを見る


綺麗な青い瞳だった


そして。


ふと思う


「……あれ」


「?」


「目って盛れんじゃね?」


黄金の光が浮かぶ


「早い早い」


『創造神スキル起動』


『新規創造候補を解放』


『からこん』


「来たぁ」


机の上に色とりどりのカラコンが並ぶ


フィリアが固まった


「綺麗です……」


「でしょ?」


「レティシア様」


エミリアが首を傾げる


「なんですかこれ」


「目の色変えるやつ」


沈黙


「……目に?」


「うん」


「直接?」


「うん」


「目に?」


「だから目に」


フィリアが後ずさった


「怖いです!!」


「だと思った」


「目ですよ!?」


「目だね」


「怖いです!!」


りながニヤリと笑う


「でも盛れるよ?」


沈黙


フィリアが止まる


「……どれくらいですか?」


「めっちゃ」


沈黙


「やります!!」


「即決だな!?」


「盛るためです!!」


「覚悟決まりすぎなんだよなぁ」


数分後


「入りました!!」


フィリアが鏡を見る


そして。


固まる


「……」


「どう?」


「……」


「フィリア?」


次の瞬間。


「うわぁぁぁぁ!!」


大歓声だった


「綺麗です!!」


瞳は金色になっていた


「似合うじゃん」


「本当ですか!?」


「うん」


「やったぁ!!」


フィリアがその場で回る


「まるでお姫様みたいです!!」


「お前王女だろ」


「そうでした!!」


「エミリアは?」


「では」


スッ


終了


「え?」


「終わりました」


「早っ」


銀色だった


「綺麗じゃん」


「ありがとうございます」


「反応薄っ」


「目の色が変わりました」


「そうだね」


「便利です」


「感想それだけ?」


その時だった


「お邪魔しますわ」


セレスティアだった


「セレス!」


「その呼び方はやめなさいと何度も――」


途中で止まる


机の上に並ぶカラコンを見たからだ


「……なにですの?」


「目の色変えるやつ」


「目の色?」


「やってみる?」


セレスティアは少し考える


そして。


「私はこれにしますわ」


一つ手に取った


「意外」


「何がですの?」


「セレスもこういうのやるんだ」


「当然ですわ」


セレスティアが胸を張る


「流行を知ることも聖女の務めです」


「絶対後付けだろ」


「後付けではありません!」


数分後


「入りましたわ」


セレスティアが鏡を見る


沈黙


「どう?」


「……悪くありませんわね」


「いや普通に似合ってるじゃん」


「そ、そうですわね」


平静を装っていた


でも。


少し嬉しそうだった


「綺麗です!」


フィリアが近付く


「宝石みたいです!」


「当然ですわ」


「レティシア様みたいです!」


沈黙


「え?」


りなが首を傾げる


セレスティアを見る


近くの鏡を見る


もう一度セレスティアを見る


沈黙


「あ」


パープルピンク。


自分と同じ色だった


「まね――」


「してませんわ!!」


即答だった


沈黙


「まだ最後まで喋ってないけど!?」


「してませんわ!!」


「図星じゃん」


「違いますわ!!」


フィリアがニコニコする


「お揃いですね!」


「違いますわ!!」


◇◇◇


翌日


王都


「早くない!?」


りなが固まった


令嬢達。


全員カラコンだった


「どうなってんの!?」


「流行りました!!」


「昨日だよ!?」


「レティシア様!」


「ん?」


「赤ですわ!」


「へぇ〜」


「金ですわ!」


「へぇ〜」


「虹色ですわ!」


「なんで!?」


◇◇◇


職人工房


「何してんの?」


職人達が振り向く


「レティシア様!」


「説明」


「カラコンの可能性を追求しております!」


「追求すんな」


職人が胸を張る


「こちらは星空仕様!」


「うん」


瞳の中で星が回っていた


「こちらは発光式!」


「なんで!?」


実際光っていた


「さらに!」


「嫌な予感しかしない」


「感情連動型です!」


「やっぱり」


「照れるとピンク!」


「うん」


「怒ると赤!」


「うん」


「泣くと青!」


「全部バレるじゃん」


「こちらは魔力残量表示付きです!」







「便利方向行った!?」


「大人気です!」


「またかぁ……」


その時だった


「レティシア様!!」


フィリアが走ってくる


「大変です!!」


「今度はなに」


「ルークお兄様が怪しいです!!」


◇◇◇


王城


廊下


「…………」


ルークがいた


壁にもたれている


妙に静かだった


「何してんすか」


「別に」


怪しかった


「ルークお兄様!」


フィリアが近付く


「こちらを向いてください!」


「断る」


「なんでですか!?」


「断る」


怪しかった


りなが顔を覗き込む


そして固まる


「……ぶっ」


片目だけ赤かった


「なんで片方だけなんすか!?」


「うるさい!」


「両方じゃないんだ!?」


ルークが視線を逸らす


「……怖かった」


沈黙


「え?」


「最初は両方つけようとした」


「うん」


「でもなんか怖くて」


「うん」


「片方だけにした」


沈黙


りなが吹き出した


「子供じゃん!!」


「うるさい!!」


フィリアが目を輝かせる


「でもかっこいいです!!」


「そうか!?」


「はい!!」


「ほんとか!?」


「単純だなぁ」


その時だった


職人が現れる


「ルーク様!!」


嫌な予感しかしなかった


「新型が完成しました!!」


「新型?」


「発光式です!!」


数分後


片目だけ赤い


しかも光っている


「ぶっ!!」


りなが崩れ落ちる


「なにしてんすか!!」


「職人が勝手に!!」


「外せばいいじゃん!!」


ルークが少し黙る


「……少し気に入った」


沈黙


「気に入ってんじゃん!!」


その後。


王都では。


発光式。


星空仕様。


感情連動型。


魔力表示型。


様々なカラコンが流行した


そして。


「レティシア様!」


「ん?」


「次は動くカラコンが――」


「やめろォ!!」


職人達の進化は。


まだ止まりそうになかった。

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