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『平成ギャルが公爵令嬢に転生したら、貴族社会がマジでだるすぎた件』  作者: qp46


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63話 祭って終わると寂しくね?



「「「うおおおおおお!!!」」」


歓声が王都を揺らした


ステージの光。


熱気。


音。


全部が混ざっていた


◇◇◇


ドォン!!


ルーク様のドラムが響く


「うるさっ!?」


「ライブってこんなもんだろ!」


「加減しろって!!」


でも。


会場はめちゃくちゃ盛り上がっていた


◇◇◇


レオン様のギターが鳴る


「キャーーーー!!」


「レオン様ぁぁぁ!!」


黄色い歓声。


エグかった


「顔面ライブ強すぎでは?」


りながちょっと引いていた


「集中しろ」


「余裕っすね!?」


◇◇◇


フィリアは必死だった


「ひゃっ」


一回ミスる


「フィリア頑張れー!!」


「フィリア様かわいいー!!」


「うぅ〜〜!!」


顔真っ赤。


でも楽しそうだった


◇◇◇


エミリアのベースだけ妙に安定していた


「なんでそんな上手いの?」


「昔少しだけ」


「万能すぎん?」


「レティシア様ほどでは」


「急に褒めるじゃん」


◇◇◇


「レティシアぁぁぁ!!」


「盛れーーー!!」


「国祭最高ーーー!!」


歓声が飛ぶ


りなは笑った


「マジテンション高っ!」


マイクを握る


「でも!」


一歩前へ出る


「祭りって!」


「こういうのでいいんだよね!!」


歓声。


拍手。


笑い声。


王都全体が揺れていた


◇◇◇


ステージ終了後


「つっかれたぁぁ……」


りなが机へ突っ伏す


「ライブ最高だったな!」


ルーク様はまだ元気だった


「体力バグってるんすか……」


「レティシア」


レオン様が飲み物を差し出す


「悪くなかった」


「おぉ」


「レオン様から高評価いただきました」


「なんだそれ」


◇◇◇


「レティシア様!!」


フィリアが飛びついてくる


「国祭大成功です!!」


「だね〜」


周囲を見る


屋台。


笑顔。


楽しそうな人達。


王族も。


貴族も。


国民も。


他国の人達まで笑っていた



「……変わりましたね」


セレスティアが小さく呟く


「ん?」


「この国」


静かな声だった


「皆、

 本当に楽しそうです」


りなは少し笑う


「楽しい方がいいじゃん?」


「……はい」


セレスティアも少し笑った


◇◇◇



国祭終了後


王城の中庭


さっきまで騒がしかった場所が、

今は静かだった


片付け中の騎士達。


疲れて座る貴族達。


笑いながら話す子供達。


「……なんかさ」


りなが空を見る


「終わるとちょい寂しいね」


フィリアが隣で頷いた


「はい……」


少しだけ静かな空気。


その時だった


「なら!」


エリック王が笑う


「また来年やればよい!!」


沈黙


「「「おおおおお!!!」」」


「軽っ!?」


「来年はもっと盛大にしましょう!」


オリヴィア王妃が目を輝かせる


「ライブも増やすか!」


「お化け屋敷もっと怖くするぞ!」


「やめてください」


ベルモンドが即座に止める


「……ふふ」


りなが小さく笑った


フィリアも笑う


王都からは、

まだ楽しそうな声が聞こえていた


「ま」


りなが伸びをする


「楽しかったしいっか!」


その瞬間。


『国祭』


と書かれた看板が、

夜風で小さく揺れた。

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